2022年10月6日木曜日

House of the Dragon S1 第7話 ネタバレ感想

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン

S1 E7 "Driftmark(ドリフトマーク)"
Air date: Sunday, October 2, 2022


シーズン1・第6話の続き


今回は、途中キモかったり暴力的だったりもしましたが、気持ちよく終わったので9点!


予告編↓


Season 1 Episode 7 Preview | House of the Dragon (HBO) 



以下、ネタバレ全開。

※名前などの日本語表記はだいたいにおいてウィキペディアにならいました
※『ゲーム・オブ・スローンズ(=GOT)』のネタバレも含みます
※原作は未読ですが、ネットで情報を見ることもあり、原作のネタバレもする可能性あります




7話のおもな登場人物:

ウィキにも一覧があります→こちら

前回にひきつづき、子どもと大人を分けました。

  • ヴィセーリス(王)Viserys I Targaryen
  • アリセント(ヴィセーリスの妻)Alicent Hightower
  • レイニラ(王の娘)Rhaenyra Targaryen
  • レーナー(レイニラの夫)Laenor Velaryon
  • デイモン(王の弟)Daemon Targaryen
  • オットー(王の手)Otto Hightower
  • ラリス(故ライオネル・ストロングの息子) Larys Strong
  • クリストン・コール(王の盾、騎士)Criston Cole
  • コアリーズ(ドリフトマーク島の領主)Corlys Velaryon
  • レイニス(コアリーズの妻)Rhaenys Targaryen
  • ヴェイモンド(コアリーズの弟)Vaemond Velaryon
  • クァール(レーナーの愛人)Ser Qarl Corry


子どもたち:

  • エイゴン(アリセント&ヴィセーリスの長男)Aegon Targaryen
  • ヘレイナ(同長女)Helaena Targaryen
  • エイモンド(同次男)Aemond Targaryen
  • ジャセアリーズ(レイニラ&レーナーの長男)Jacaerys Velaryon
  • ルケアリーズ(同次男)Lucerys Velaryon
  • ベイラ(デイモン&レーナの長女)Baela Targaryen
  • レイナ(デイモン&レーナの次女)Rhaena Targaryen


本編の感想

ウィキペディアのあらすじはこちら:

ドリフトマーク (ハウス・オブ・ザ・ドラゴン)(ウィキ)


<お葬式>

レーナのお葬式のため、故郷のドリフトマークにみんな集まるのですが…オットーが素知らぬ顔して「王の手」のバッジをつけていました。早!!!ライオネルが亡くなったのとレーナが亡くなったの、ほぼ同時期じゃないかと思うのですが。

あと、子どもたちの会話でわかったのですが、アリセントは長男のエイゴンと娘のヘレイナを婚約させたらしい😱 ヘレイナとジャセアリーズを結婚させることができないように先手を打った、というところ?かもしれないけど、気持ち悪すぎます。

また、お葬式だというのに、レイニラは「これでデイモンは自由の身ね(キラーン💫)」とばかりに妻を亡くしたばかりの叔父を追いかけ、ねらっているようにしか見えない!と思ったら、やっぱり!!!

ほんとにふたりはビーチで結ばれてしまいました😨

レイニラももうおとななのでロリコンの気持ち悪さはなくなっても、叔父と姪っ子という気持ち悪さは変わりません(→o←) 

この物語のこの時代には「近親相姦」という概念がないのかもしれないけど、現代の視点で見てると気持ち悪すぎます。GOTではジョン・スノウとデナーリスの関係を知る人は眉をひそめる傾向にあったのにと思ってしまうし(年月が経って変わったんでしょうけどね)。


<子どもたちのいさかい>

一方、ドラゴンがいないせいで兄エイゴンや甥っ子たち(レイニラの息子たち)にからかわれ、イジられてきたエイモンド(アリセントの次男)は、主人をうしなったレーナのドラゴン、ヴェイガー(Vhagar)を自分のものとします。
日本語ウィキだと「ヴァーガー」。違和感あるのでこのブログではヴェイガーとします。ルケアリーズ(ルセーリリスの方が近い)とか他にも違和感ある日本語もりだくさんですが💦                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

「わたしたちのママのドラゴンなのに」とベイラ、レイナが怒り、エイモンドが尊大な態度で言い返したことをきっかけに、子どもたちのあいだで大ゲンカが発生。

子どものケンカとは思えない勢いでなぐり合い、ナイフまで出るので、ちょっとヤバいんじゃないとハラハラしていたら、ルケアリーズがエイモンドの顔に切りつけて取り返しのつかない傷を負わせてしまいました。

エイモンドは片目をうしなってしまい、「どうしてこうなったか」をたしかめる場で、ジェイス(レイニラの長男)が「エイモンドがぼくらのことバスタード呼ばわりした」とチクったものですから、ヴィセーリス激怒。

その瞬間、アリセントの表情がこわばってました。「やばい、私が息子たちに吹き込んでいたことがバレる」と思ったんでしょうね。

案の定、ヴィセーリスは「だれがそんなウソをおまえに吹き込んだんだ」とエイモンドを問いつめるのですが、エイモンドは母親の顔を見てためらったあと、「エイゴン」と答えます(機転が効くなあ)。

エイゴンがそこで「ぼく?」ときょとんとするのには笑いました。

ヴィセーリスが同じ質問をエイゴンにすると、バカ正直にも「お父さん、みんな知ってることだよ?彼らの顔を見たら一目瞭然じゃない」と答えてしまって、場が凍ってましたね😇

ヴィセーリスにとっては、エイモンドは息子であり、ルケアリーズは孫。孫たちの父親がだれであれ、愛娘レイニラの息子であることには変わりありません。

それもあってか、ヴィセーリスは「内輪もめはやめるんだ!家族じゃないか!あやまって仲なおりしろ!これは命令だ」と吠えます。

こんなに怒鳴れるほどの元気がよく残ってたなあ(´▽`;)

しかし、アリセントはなんと、仲なおりじゃ足りない、ルケアリーズの目もえぐり出せと要求😱 ええええ…💦 ルークも一応、アリセントにとっては孫のはずですけど😨 息子第一なのはわかるけれど(→o←)

というか、アリセントがヴィセーリスにタテつけることに驚きました。

どう考えてもヴィセーリスの方が権力は上では??

もちろんヴィセーリスは「そんなことをしてもエイモンドの目はもとに戻らない」と却下。それでもコールにやらせようとする妻をなだめ、「今後、レイニラの子どもたちの父親を疑うことを言う舌はひっこ抜かせる」と一同を一喝。

ちなみにこのとき、コールに「やめろ」とヴィセーリスが命じると「あなたが忠誠を誓ってるのは私でしょ!」と怒鳴ったので、やっぱり正式に、コールは王妃専属?の護衛になったことがはっきりしました(それを聞いたロード・コマンダーが少し驚いたような、眉をひそめるような表情をしていましたが)。


<アリセント vs. レイニラ>

レイニラが「お父様、ありがとうございます」と安心したように(満足げに?)言うと、しばらく呆然としていたアリセントも、とうとうプッツリ切れたようです。夫の刀を抜いて、みずから復讐をとげようとするのですから😱 怖かったーー。

子どもをかばうレイニラが代わりに切られてしまうのですが、その前にふたりが交わした会話が興味深かったです。

これまで、父親や王に言われるがまま、将棋のコマのように動かされてきたアリセントには、たまりまくっていたものがあるのでしょうね。それが一気に噴き出した感じでした。

「あなたがすべて無視して好きなようにやってるあいだ、私は王国や家族や法を守り、求められることをしてきました。あなたは息子の目を奪っても、まだえらそうにしているのね💢」

かんしゃくを起こすアリセントに、レイニラが返す言葉が辛らつ極まりない😅

「自分の正義の衣にかくれるのは疲れるわよね。(小声で)でも、今はあなた、ありのままの姿をさらけだしてるわよ

つまり、レイニラはアリセントがこれまでやってきた「正義」の名のもとにおける行動は形ばかりで中身がともなっていない、独善的なものだと決めつけているんですよね。それが今、化けの皮がはがれて真の姿をさらしているのだ、と。

こっわ〜〜〜、昔は大親友だったはずなのに、この ののしり合い。

アリセントが刀で切りつけたのも衝撃だけど、この会話もかなりインパクトありました。このふたりが仲なおりできる日がくるんでしょうか…。


<デイモン&レイニラ&レーナー>

レイニラがデイモンに「私たちがいっしょになるべき!」と強力にプッシュすると、デイモンは「レーナーが死なないと結婚できないよ」。

ま、まさか、レーナーを暗殺する気?と思いましたが、そう見せかけておいて、じつは恋人のクァールと逃げ出すように手配していたのでした。

つまり、クァールと決闘する姿を目撃させておいて、別人の死体を暖炉にくべてレーナーの死体と見せかけ、本人は髪をそり落としてクァールと自由の地へと旅立っていた、という。

これが「気持ちよく終わった」こと。

(まったくの他人を殺したことは気持ちよくないですが)

かげが薄かったレーナー、気がやさしく根はまじめな人だと思うんですよね。妹のお葬式でも呆然としていましたし、それで人生を見つめなおして「これからはちゃんときみに向き合い、夫として行動する」とレイニラに伝えたり。

レイニラもそんなレーナーを「愛している」と言ってましたから、さすがに殺すという選択肢はなかったんでしょう。レーナーも本音は「自由」になりたかったのでしょうから、おたがいにとって最善の選択だったのでは。

気の毒なのは、娘だけでなく息子までうしなったレイニスとコアリーズ。とくに、レイニスにはとても好感を持ってますし、彼女の悲しむようすが本当に切なくて、胸が痛みました😢

で、邪魔者😅を排除したレイニラとデイモンの、これまたしあわせそうな結婚式で7話は終わり。

この結婚式、新郎新婦が傷をつけた血を塗ってきずなを結ぶ形で行われました。レイニラの最初の結婚式のような意味ではなく、別の意味での「血の結婚式」ですね。なんで?と思うけど。痛そうだし気持ち悪い。

でも、Inside the Episodeでだったか、レイニラは「肉体の痛みを恐れない(感じない?)」と言っていたので、みずから望んだ結婚式のためだったらなんでもないのかもしれません。


< その他 >

  • お葬式で、レイニラの息子は「ぼくたち、ハレンホールでハーウィン・ストロングの死を悼んでるべきじゃないの」と言っていたので、ハーウィンが実の父親だということがわかっているんだと思います。コアリーズがルークに「きみはうちの後継者だよ」と話すと「なりたくない」と言ってたのも、もしかしたら「ぼくにはその権利がない」と思ってるのかも…。幼いながら、いろいろ考えてていじらしい(;_;)

  • ラリスがアリセントをじろじろニヤニヤ見ていてちょっとcreepyなんですが、アリセントが「いざというときには頼りにしてる」とうまくあしらうとニンマリ喜ぶのがなんか可愛かったりして😂 アリセントのためならなんでもやる、親兄弟でも殺してしまう、という入れ込みようが気持ち悪い&怖いと思ってたけど、だんだん慣れてきたから怖い(笑)。

  • オットー、アリセントのやりすぎを叱るのかと思ったら、ほめてました!「ゲーム・オブ・スローンズ(イス取りゲーム?)」にアリセントも真剣に加わっていることを知ってうれしかったらしい。


< 余談その1 >

たまたま見た動画で気づかされたこと。


House of the Dragon Episode 7 Explained


・ヴィセーリス、アリセントのことを「エマ」と呼んでいた😱

認知症のきざしなのか、それとも単にヴィセーリスのおとろえぐあいを見せるためなのか、ともかくビックリ。それを見逃していた自分にもビックリ😂

・ヘレイナ、「予言ができる人」だった!

ヴィセーリスが3話で語っていたように、彼自身がそうでなかったとしても、娘のヘレイナはそうらしい。前回、「エイモンドはドラゴンを得るけれど、その前に目をひとつ閉じなければいけない」と予言していた(そんなシーン、ぜんぜん覚えてない!)のが今回現実となり、今回は「緑(ハイタワー家)と黒(ターガリエン家)が戦う」ことを予言していたのだというのです。さあどうなるでしょうか。


< 余談その2 >

お話とは関係ない余談です。

エイゴンを演じる俳優さん、タイ・テナントは、『ドクター・フー』10代目ドクターとして有名なデイビッド・テナントの養子(奥さんの連れ子)でした(ちなみに、デイモン役のマット・スミスは11代目ドクター)。

それよりも、イギリスのドラマ "War of the Worlds" のトム役の人と同じだとわかってビックリしました。エイゴンとは似ても似つかないキャラだし、まったく気づきませんでした。トムはふつうの現代っ子だからしかたない?

今ちょうど、シーズン3を放映中で、日曜に長い銀髪でふんぞり返るエイゴンを見たあと、水曜(アメリカは月曜)に "War of the Worlds" のおどおどした現代人のトムを見ると不思議な気持ち(笑)。

予告編にもチラッと出てます→こちら

前回、エイゴン役の役者さんについて調べてたとき気づいたのに、書き忘れました。今回で子ども時代のエイゴンたちの出番は終わるようですが。


第8話に続く。

2022年10月6日(木)朝10時すぎ


< 関連記事 >

House of the Dragon シーズン1・第1話のネタバレ感想
House of the Dragon S1 第2話 ネタバレ感想
House of the Dragon S1 第3話 ネタバレ感想
House of the Dragon S1 第4話はキモかった…7点。
House of the Dragon S1 第5話もエグかった…7点。
House of the Dragon S1 第6話〜10年後


ゲーム・オブ・スローンズ関連記事もくじ
ゲーム・オブ・スローンズ関連記事もくじその2
ゲーム・オブ・スローンズ関連記事もくじその3(シーズン8)


< 参考サイト >

●ウィキペディア:

House of the Dragon(英語)
ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(日本語)

Fire & Blood (novel)

●IMDb:
House of the Dragon

© copyright 2022 – All rights reserved

北米発☆TVづくし
*無断転載を禁じます*

0 件のコメント:

コメントを投稿

匿名希望の方でも、「コメントの投稿者として表示する ID」の横のドロップダウンリストから「名前/URL」を選び、名前(仮名でOK)を書いていただけると返信しやすいです。URLは空白でも投稿できます。