Grey's Anatomy
S12E7 "Something Against You"
Air date: November 12, 2015
あまりに時間経ってるので観直してみたら、なかなか深いエピソードで観直した甲斐がありました。
★以下、ネタバレあり★
※順を追ってのあらすじはなし。むしろ順序ばらばらの感想です。
今回はちょっとセンシティブな男女差別・人種差別問題も出てきて「おぉっ」と思いました。
夕食の席で女性医師として患者に軽く見られることをブツブツ言うマギーは「...and there's the whole other thing. ほかの問題もあるしね」とため息をつきますが、アミリアは「なんのこと?」と、すぐにはピンときません。
Yes! #GreysAnatomy
Posted by Grey's Anatomy on Friday, November 13, 2015
人種差別のことを言ってるんだとわかると、「Come on, is that a thing? ここでそんな問題あるの?」と驚くアミリア。マギーは驚くアミリアにちょっと呆れ顔です。「Of course it is. Here, anywhere. もちろんよ、ここでもあるし、どこでもあるわ。エドワーズやベイリーに聞いてみなさいよ」
「信じられない」とまだ言うアミリアに「That's 'cause it's not your thing. あなたの問題じゃないからね」と、マギーは半分あきらめたような様子。
***
そのあと、オペ準備中に思わず「前にウィルソンがあなたが病気のことでウソをついたって言った時、私は彼女を信じてしまったけど(詳細はこちら)、それは私が…(白人だから)だって思わなかったわよね?」と確認してしまうアミリア。
「それはもちろん頭をよぎったけど、そうだとは思わなかったわ」と言うエドワーズに驚くアミリアですが、エドワーズはさらに「It's always a possibility. It's always there. いつだってその可能性はあるから」と付け加えます。
めちゃ気まずそうなアミリアを「大丈夫だから」と落ち着かせるエドワーズ、大人だなあ〜。ずうっとこういう差別と付き合って来たからこそ、なのかな。
このシーン、俳優さんたち自身もやりにくくないのかな〜と思いながら見てました。ハリウッドにだってでーんとはびこっている問題なんですから。だから、こんなシーンをさらっと入れちゃったションダさんは勇気あるというかすごいと思う。
でも、白人さん側が黒人さん側に自動的に「罪悪感」を感じるのもなんか違うような気がするんだなあ。
(…と書くと、まるで人種間の問題が白人と黒人のあいだにしかないように見えますが、もちろんそうではなく、白人vs.それ以外のマイノリティーすべてにある問題なんだろうけど、あんまり焦点が当てられないんですよね)
***
最後に(下に書いたオーエンのブチ切れ騒動のあと)アミリアはマギーにエドワーズとの会話について相談。
Such a powerful moment. #GreysAnatomy
Posted by Grey's Anatomy on Sunday, November 15, 2015
「なんでこんなことが突然問題になってくるんだろう」と戸惑うアミリアに「あなたの問題じゃないし、突然でもないわよ。どこにでもあることだから」と マギーは少しイラつき気味。
「エドワーズが大丈夫だって言ったなら、don't give her the extra work of having to make you feel good about it. あなたの気持ちを軽くしなきゃいけない余分な仕事をさせないで」
↑このセリフが好き!
自分がしでかしたことの罪悪感にかられるあまり、たとえばしつこく謝ることで相手に「大丈夫」となだめる役をやらせてしまうかもしれない。これって結局、忘れたいと思ってるかもしれない相手に負担をかけてるだけ。謝ることすら、自分のためにやってることになっちゃうんですよね。ホントに相手が大丈夫なのか、コトによっては見極める必要があるのかもしれないけども…私もやってしまってるかもしれないので気をつけたいなあ。
話を戻して、アミリアへのマギーのアドバイスは「If you feel uncomfortable having done it, check your white privilege, and don't do it again. それをしたことできまり悪いなら、あなたの白人の特権を見直してみて。そして二度と繰り返さないことね」。
(この「white privilege」というのは私もここ数年で知った言葉で、要するに白人であることで得る(社会的な)特権のこと。たとえば白人らしい名前で履歴書を出す場合と典型的な黒人の名前で出す場合ではポジティブなフィードバックがある確率がぜんぜん違うとか。興味ある方は、英語ですがウィキペディアにもページがあるのでどうぞ: https://en.wikipedia.org/wiki/White_privilege)
思うに、やっぱ、アミリアは「自分が人種差別してるのかどうかも気づかない」、ごく一般的な人なんじゃないかな。
私もそうだったけど、多くの人が彼女のようにあまり意識してないんじゃないのではと思う。ステレオタイプって、ほんとにいろんな種類があるし。性別、人種、国籍だけでなく、たとえば日本国内であっても話す方言によって勝手に「こういうものだろう」と無意識に決めつけてしまったり…。
ブチ切れる方々
新しいレジデントのペニー(ブレイク)がメレディス相手にブチ切れてました。
Penny's finally sticking up for herself. Take a peek at tomorrow's all-new #GreysAnatomy.
Posted by Grey's Anatomy on Wednesday, November 11, 2015
「私は学ぶために来たんだから、学ばせてくれないならキックアウトしてくれ!」という叫びがメレディスにも伝わって、最後には手術に立ち会わせてました。
***
一方、前回エイプリルに連れられて来たリッグス医師が、さっそく心臓外科医として出勤(マギーに相談もなしにベイリーの独断で採用したらしいけど、そういうものなの?)。オーエンはリッグスの就職を知ってプルプル、みんなの前でぶちキレ(^^;
What's going on with Owen? #GreysAnatomy
Posted by Grey's Anatomy on Monday, November 16, 2015
う〜ん、「こいつを雇ったのは大きな間違いだ」って、みんなの前で言い切っちゃうのもちょっとヒドいなあ〜。アミリアも心配そう。
しかし、アミリアにも何も話そうとしないオーエンにメレディスがアプローチ。
「あなたを暗くひねくれさせないってクリスティーナに約束した」から、と話しかけてもやっぱり話したくないオーエンに、「わかった、何も言わなくてもいいからこれだけ教えて。Do we hate him? 彼のこと嫌う?」
「YOU(あなた)」ではなく「WE(私たち)」と言うところがいい!オーエンが嫌うなら私も嫌うことにする、という意志が含まれてるので。
オーエンの答えは「We hate him. 嫌う」。メレディスは「OK, then. We hate him. わかった、じゃあ嫌うことにしましょ」と即答。オーエンちょっとビックリしつつも、支持してくれて嬉しそう。
てか、最後にエレベーターでリッグスとメレディスが乗り合わせたときは一瞬「もしやこのふたり、いずれは…?」なんて勝手に盛り上がりかけたけど、飲みに誘うリッグスを「私、オーエンの友人だから」とバッサリ断ってて残念。(^^;
(※ちょっと先のネタバレになります↓)
あとで登場するイケメン医師よりもリッグスとの組み合わせのほうが好きだけどなあ(ボソッ)。
シーズン12・第8話に続く
Posted on Mon. March 21, 2016
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