2018年10月22日月曜日

Whitey On the Moon - First Man を観て(ネタバレなし)

ずっと楽しみにしていた、ライアン・ゴスリング主演の First Man(邦題『ファースト・マン』…って、原題のままだ)を IMAX で観ました。



内容とは関係ないですが、ハンディカム?で撮ったかのような、ブレブレに画面が揺れることが多いのが残念でした。

最後列に座ったのにもかかわらずスクリーンを直視してられなかったし、AVX にしとけばよかったなと後悔しました。

お話そのものは、前情報を全く入れてなかったせいもあって期待してたものと少し違いましたが、映画としては全体的にとてもよくできてたと思います。

アメドラファンとしては、端役というかほとんどカメオ的に、セリフのほとんどない役をドラマで見慣れた人がやってるのも楽しかったです。

もちろん主役のライアン・ゴスリングも大好きな役者さんで、彼の演技を見るのも楽しみのひとつでした。

どうでもいいけど、最も有名なアメリカ人のひとり、ニール・アームストロングの話なのに、カナダ人のライアンがニール役、奥さんはイギリス人のクレア・フォイって…。アメリカ人をキャストしなくてよかったの?と、勝手に心配してしまいました。

そしたら、監督がなんと『セッション(Whiplash)』『ラ・ラ・ランド』のダミアン・シャゼルじゃないですかΣ(゚∇゚*)!! (はい、観たあとに知りました)

『ラ・ラ・ランド』でいっしょに仕事して気が合ったんですかねえ。


さて、映画を観終わって、最も印象に残ったのがこの曲(詩?)↓

Gil Scott-Heron - Whitey On the Moon (Official Audio)


月に行く白人のために、自分たちの税金が湯水のように使われているのを快く思わない黒人が作ったと思われます。


"Whitey on the Moon"


A rat done bit my sister Nell
With Whitey on the moon

Her face and arms began to swell
And Whitey's on the moon

I can't pay no doctor bills
But Whitey's on the moon

Ten years from now I'll be paying still
While Whitey's on the moon

You know, the man just upped my rent last night
'Cause Whitey's on the moon

No hot water, no toilets, no lights
But Whitey's on the moon

I wonder why he's upping me?
'Cause Whitey's on the moon?

Well I wuz already giving him fifty a week
And now Whitey's on the moon

Taxes taking my whole damn check
The junkies make me a nervous wreck

The price of food is going up
An' as if all that crap was't enough

A rat done bit my sister Nell
With Whitey on the moon

Her face and arm began to swell
And Whitey's on the moon

Was all that money I made last year
For Whitey on the moon?

How come I ain't got no money here?
Hmm! Whitey's on the moon

Y'know I just about had my fill
Of Whitey on the moon

I think I'll send these doctor bills
Airmail special

To Whitey on the moon


おれたちは医者にかかる金もないのに、白人は月へ行く。おれが去年かせいだ金はそのためだったのか?なんでこんなに金がないんだ。そうだ、医療費の請求書をエアメールで月の白人たちに送ってやろう!みたいな感じの内容です。

そりゃそうだよね、私もふと思いました。

いったい何のために、莫大な税金を使い、大きな人的犠牲を出してまで、月へ行こうとするんだろうって。

もちろん月へ行けるなんてワクワクするし、夢のある話だけど、もしソ連(当時)と競争したいだけだとしたら、貧困対策とかほかに税金の使い道あるんじゃないのって国民は思うだろうなと。

しかも、この映画に出てくる宇宙計画関係者って、ほとんどが白人男性。おそらく実際にもそうだったんじゃないかなと想像します。

だからこそ「白人が月へ行く」という詩になるんでしょうね。

『ファースト・マン』の前日に観た『クレイジー・リッチ!』が99%アジア系で白人が完全にマイノリティになってたのと真逆(笑)。

(あ、『クレイジー〜』の感想でぜひ書いておきたかったことが抜けてたので、改めて書きます)

まだ書きたいことはありますが、長くなったのでいったん切ります。

Posted on Monday, October 22, 2018
(気分的には日曜の夜…真夜中0時半近く)

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2 件のコメント:

  1. これ、日本での公開がアカデミー賞のほぼ2週間前ということで、
    早く観たい側からすれば、戦略的な日取りでやんなっちゃうんですが、
    といってもやっぱり客を呼ぶには話題性が一番ですから、まぁーしょうがないんですけどもね。

    で、ズバリ、チョココさんの見立てはどうでしょう。
    「作品賞もありうるかも」でしょうか、それとも「それは無いかな」でしょうか?
    批評家から高く評価されてるみたいなので、まずノミネートはされると思うんですよ。
    ま、気の早く話ですが。

    あとチョココさんの、チャゼル作品の順位はどうでしょう?
    今も以前おっしゃってた評価(ララランドよりセッションの方が上)に変わりないと思いますが、
    ではララランドとファーストマンを比較した場合はどうなのか、
    ぜひ御聞きしたいところでありますよ。

    ちなみにチャゼル監督、ネットフリックスのドラマの監督をするみたいですね~
    こちらはナイトクラブが舞台となるらしいので、監督が得意とする、音楽をふんだんに盛り込んだ人間ドラマになるんじゃないでしょうかねェー
    観たいなあ~~!

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    1. じゃとむさん、コメントありがとうございます!
      10月って大作シーズンじゃないですもんね〜。
      こちらでも実はけっこう苦戦してるようです。
      ハロウィンがらみで、ホラー映画ががんばってるみたいで。

      それに、これ割と地味なお話なんで、いわゆる大作とは違うかなという気もするし。

      まだ感想の続きを書くつもりではいますので、そちらにも書くかもしれませんが、私個人の好みとしては、やっぱりセッションが断トツに好きです。ララランドよりはファーストマンのほうが好きかな〜…。ララランドはあまりにも前評判がよすぎて、期待が大きくふくらみ過ぎてたのもハマりきれなかった理由のひとつだと思いますが。そのへん、もうちょっとブログ記事として書くかも(あくまで「かも」)です。

      ネットフリックスやAppleのドラマも楽しみですね!

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