2019年11月2日土曜日

The Terror: Infamy 最終話(第10話)感想

The Terror: Infamy(ザ・テラー: 不名誉)

Episode 10 "Into the Afterlife(来世へ)"
Aired on Monday, October 14, 2019

第9話の続き。

(先週書いて下書きのままになっておりました)

とうとう終わってしまった…。
最終回を見てから2週間、感想も書かずにおりました。
(というかブログ自体、2週間更新してなかった)

'Into the Afterlife' Next On Ep. 210 | The Terror: Infamy(10話の予告編)



※ここから先はネタバレを含みます。
細かいあらすじはナシです。




ひとことで言うなら、ホラーストーリーのわりにハッピーエンド、5年後かな?の幸せそうな場面でほんわか終わってくれたのはよかったです。

ヘンリーが死んでしまったのは大ショックでしたがΣ(゚∇゚*)!!

8話で使われたメキシコの魔法??を使って、ユウコがいちばん幸せだったころの写真の時代にユウコの霊を送り込むことに成功したので、とりあえずユウコ(の霊)にとってはハッピーエンド。

チェスターとルースも、赤ちゃんをユウコに殺されなかったのでハッピーエンド。

ただ、アサコさんだけは、自分が原因で最愛のヘンリーを亡くしてしまったことがトラウマになったのか、そうとう憔悴してしまった雰囲気でした。



9話の感想に、エイミーとボウエンの件が「まるでなかったことに???」なっててビックリしたことを書きましたが、それについては10話でさらっと触れられてました。

また、前回「もしやり直せるなら、何度でも何度でも同じことをするわ!」と言い放って思わず笑ってしまったアサコさんの発言、じつは「自分の幸せが最優先」というわけじゃなくて、「だれかを呪いたいなら私を呪ってほしい。こんなにひどいこと言う私を。息子たちはそっとしておいてほしい」という気持ちだったんじゃないかと思い当たりました。

これまでのアサコさんを見ていたら、自己中心な、わがままな人ではなく、チェスターをなによりだいじに考えている「母親」だろうと思うんですよね。

ほかに、日本に原爆が落とされ、お祭り騒ぎになるシーンが切なかったです。

この時点では原爆の恐ろしさが(少なくとも一般人には)わかってないだろうし、政府のプロパガンダ?で「原爆を落とせば日本もさすがに降参する。戦争を終わらせるためにはやむをえない手段だ」と信じ込まされてるから、ある意味仕方ない。

なにが切ないって、現代でも多くのアメリカ人がそう信じてること。

人種差別主義の人でもそうでなくても、一般的なアメリカ人に聞いたらおそらく10人中9人が「あれは仕方なかったんだ」と答えると思います。

「原爆そのものはひどい兵器だけど、あのとき戦争を終わらせなければ、さらに多くの人が命を失うことになっただろう」というわけです。「死ぬかもしれなかった大勢の命を、原爆が救ったんだ」とまで言う人もいるでしょう。

ちょっと違うかもしれないけど、テロリストが人質をとって「要求に応じなければ人質を殺す」と脅しても、アメリカ政府は「人質=少ない犠牲」を払ったほうが、その他の大勢の人間を救う(=要求に応じない)ほうを優先するのに通じるところがあると思います。

ドラマでは、浮かれ騒ぐアメリカ人たちをえがく一方で、ジョージ・タケイ扮する「ヤマトさん」の夢?として、原爆で一瞬のうちに亡くなった家族を登場させています。(というかそれが10話の冒頭シーン)

この場面を入れてくれてうれしかった。
とっても悲しいシーンだけど(&なぜひとりしか火傷を負ってないの?という疑問はさておいても)。

それでも原爆の正当性を信じて疑わないアメリカ人は多いんだろうけどね…。

最後に…番組最後に出るテロップに泣かされました:
キャストやスタッフの関係者で実際に強制収容所に入れられた方々(中にはご本人の場合も)の写真と並べてるのです。1st AD のジェイソン・フルカワという人は、ご両親がカナダでの収容所体験者なんだそう。そのあと、ずらっと並ぶ名前リストには、エキストラの家族のものまで含まれています。

最後の最後の一文には、「日系アメリカ人と日系カナダ人」と、(カナダで撮影したからでしょうけど)カナダも入れてくれてて、涙出そうにうれしかったです。

ていうか、私も自分がカナダに移民する前は、カナダでもアメリカ同様に日系人が収容所に入れられたことを知らなかったし、「知らなかった。学校でも習わなかった」と話してくれたカナダ人(白人)もいたので、過去の恥は教えたくないものなんでしょうね。そういう意味では日本も含め、どこも同じかもしれませんね。

(ついでに言うと、アメリカでの日系人収容所の話も、アメリカに留学するまで知りませんでした)

このへん書き出すと長くなるので、このへんで終わります。

以下は撮影に関するおまけです。

まずは、撮影裏話などが見られる動画↓

'Yuko's Hell in Life and Death' BTS | The Terror: Infamy


4分過ぎに登場する小道具担当の人が、日本人じゃないのに日本の文化について語るのがちょっとおもしろい。この人、すごくきれいでスタイルもよくて、女優さんみたいでした。

ところで、このビデオの冒頭に出てくる桜並木、バンクーバー近郊の水辺の公園のものなんですが、まるで日本にいるかと錯覚しそうなほど豪華できれいなんです!

4月に見に行ったときの写真を思わずツイートしちゃった↓


(ドラマのアカウントの発信した元ツイートにも「(このシーンの)桜は本物です」とあります)

この公園を含め、この地域は日本人に縁が深く、小さいながらも日本庭園がありまして、そこで最終話のヘンリーのお葬式のシーンも撮影されています。


(このシーン↑の撮影時はすでに桜が終わってしまったあとのようですね。てか死んだはずのヘンリーも、幽霊のはずのユウコもいる!笑)

ちなみに、『ワンス・アポン・ア・タイム』の撮影でもしばしば使われていた場所です。『ワンス』のマニアックなファンなら「あっ!」と思う場面がちらほら出て来たと思いますが、どうかな?

ワンス・アポン・ア・タイムといえば、撮影の時にワンス関係者(スタッフですが)と出会って写真もいっしょに撮りました!ワンスブログのほうにいずれ書こうかな。
→書きました➡︎ リーフレディに会いました!



8月16日から、アマゾンプライムビデオで視聴可能になっています。

●字幕版↓(クリックでアマゾンのページへ)



●吹き替え版↓(クリックでアマゾンのページへ)

※残念ながら、日本のプライム会員はカナダ(おそらくアメリカも)では観られません。

コメント用記事をアメブロに作りました。
ブロガーにコメントしにくい方はこちらにどうぞ↓
『ザ・テラー』シーズン2は戦時中の在米日系人のお話


Posted on Saturday, November 2, 2019

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