The Terror: Infamy(ザ・テラー: 不名誉)
Episode 5 "Shatter Like a Pearl(真珠のごとく砕け散る)"Aired on Monday, September 9, 2019
第5話その1の続き。
※ここから先はネタバレを含みます。
一方、収容所でも、大きな出来事が次々と起こってました。
ひとつは、双子を失って茫然自失の状態のルース。
'Here I Come' Sneak Peek Ep. 205 | The Terror: Infamy
(2025.3.16 動画が見られなくなっていたので削除しました)
子どもたちに「ゴースト・ウーマン=幽霊の女の人」と呼ばれるほど、生気を失っていてかわいそう(;_;)
このときのルースを描いたストーリーボード↓
Luz's tragedy from last night's @TheTerrorAMC directed by @lilymariye and featuring @CristinaRodlo breaking our hearts. pic.twitter.com/YBLu8VOBOn— Jeremy Simser (@JeremySimser) September 10, 2019
スタジオに置いてあったこれ↑を目にしてしまい、「これホラーなんだ ((+_+))」と実感したのをよく覚えています。エキストラとして参加した場面ではホラー要素をほとんど感じられなかったのだけど、このイラストは怖かった…。
怖いんだけど、すっごくきれいに描かれていて、これだけで芸術品みたい。
この女性はだれ?と口に出してしまったところ、すぐ後ろにルース役の女優さんが立ってて「私よ」と教えてくれてビックリしました(笑)。
前回、「赤ちゃんいなくなっちゃったから出て行っちゃうのかなあ」と思っていたルースは、やはり今回、お父さんといっしょにキャンプを去っていくのですが、そのシーンがすっごく切ない。
最初はルースをなかなか受け入れられなかったヘンリーが、最後のお別れのとき、立ち去るルースを追いかけて行って抱きしめるんです。もう家族の一員として認めていたんですね。
また、別れぎわにルースがアサコに「これ、助産婦のユウコにもらったんです。返しておいてもらえますか」とデンデン太鼓を渡したとき、アサコがちょっと驚いていました。「ユウコ」という名前に反応したのか、「そんな名前の助産婦いた?」という戸惑いなのか。
もうひとつは暗い史実にかかわる出来事。
「ノー・ノー・ボーイズ」というフレーズを聞いたことのある日本人は少ないと思います。私もこのドラマの撮影時に初めて知りましたが、戦時中、強制収容所の日系人に与えられた調査票の2つの質問に両方「ノー」と答えた男性がこう呼ばれたらしいです。
その2つとは、「米軍に従軍する意思があるか」また、「アメリカに忠誠を誓い、日本への忠誠を放棄するか」(ウィキを参照→ノー・ノー・ボーイ(小説))というもの。
ふたつともノーと答えるとさらに監視の厳しい収容所へ送られ、両方イエスと答えると米軍兵士として戦地に送られる人もいたようです。
これについて語る、ケン役の俳優さんのインタビューも興味深いです:
The Terror: Infamy Q&A — Christopher Naoki Lee (Ken Uehara)
↑この俳優さん、吉川晃司に似てません?Q&A: @ChrisNaokiLee discusses how the government survey tore the camp – and Ken and Amy – apart. #TheTerror https://t.co/Ok5JtDHEgh pic.twitter.com/caXZ8ci7NS— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) September 12, 2019
第5話ではこのアンケートをめぐり、ひと騒動あります。
エイミーのボーイフレンドのケンは「ノー」と言おう、と強く主張していたのに、エイミーがケンの回答用紙を書きかえてしまったため、ケンに賛同して「ノー」と答えた青年たちは連行され、ケンは「イエスと書いた」とみなされ、収容所に残されるのです。
エイミーの行動を知ったケンはもちろん怒るのですが…
うーん、私がエイミーの立場だったら同じことをしたかもしれないなあ。
こんな調査をされること自体、腹立たしいのはわかるけど、ことを荒立てないため、割り切ってイエスと書いてしまうかも(まさに日本人?)。
それにしても、今回の短いドラマの中では、このアンケートについて初めて知った人にはやや不親切というか、わかりづらかったかもなあと思います。何が問題なのか、混乱してしまった人もいるのでは…。
次回以降、もう少し突っ込んだ話も出るかな?
なお、上記のクリストファー・ナオキ・リーのインタビュー記事によれば、このドラマのコンサルタントでもあるジョージ・タケイの両親はノーと答えてより厳しい収容所に移されたそうです。
もうひとつ、うっすら気になったのが、ボウエン少佐(C・トマス・ハウエル)のエイミーへの態度。あからさまな表現はないけど、お花をあげたり、ケンとの関係を知ってるんだぞとほのめかしたり、なんか一歩まちがうとセクハラじゃない?(´▽`;)
第6話に続く。
サクッと買えないお値段だけど、日本語訳の『ノー・ノー・ボーイ』読んでみたい↓
ノーノー・ボーイ
【撮影余話】
エキストラって、俳優さんに話しかけちゃいけないだの、細かいルールがあるんですが、テラーって日系人や日本人の俳優さんが多く、エキストラと見分けがつかない人もいて、何人か、エキストラだと思って話したあとで「あっ、俳優さんだったんだ」と知ったケースが…(苦笑)ケン役の俳優さんも、俳優さんと知らずに話してしまった人のひとりです(^▽^;
8月16日から、アマゾンプライムビデオで視聴可能になっています。
*↑クリックするとアマゾンのページに飛びます。なお、2025.3.16、以前貼ったリンクが無効になっていたので貼り直しました。また、視聴方法が購入のみになっているようです(各話500円、1シーズン3,429円)
コメント用記事をアメブロに作りました。
ブロガーにコメントしにくい方はこちらにどうぞ↓
『ザ・テラー』シーズン2は戦時中の在米日系人のお話
Posted on Sunday, September 15, 2019
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