シーズン1・2を見直すことさえしなかったのが間違いで、「だれだっけ？？？」「なんの話？？」と、意味不明な部分がちょこちょこありました。最初から一気に見直せるといいのですが。
以下に、シーズン3最終話を観て感じたことを書きとめておきます。
ネタバレしまくりなのでご注意。
・正直言って、がっかり。
「えっ、ここで終わり？」とガックリ。エンドクレジットが出始めて、もう終わりだと思って IMDb をひらき、落胆のあまり3点つけてやろうと思ったら、まだ続きが！これがなかったら3点だったけど、エンドクレジットのあとの部分がよかったので結局7点つけました。
そもそも、最終話はなんだかアクションものになっちゃったかのような戦闘シーンの連続で飽きてしまった。戦いばかりのドラマや映画って好きじゃないのよねえ。男性はこういうの好きなんですかね。
・実体（人間）エド・ハリス（老ウィリアム）がとうとう死亡。
「終わった」と思ったとき真っ先に「エドはどうなったんだ」と不満だったんだけど、エンドクレジット後に出てきてホッ！
ホストのエドとの格闘シーンが（CG技術の意味で）かなり興味深かった一方、人間エドが殴られるたび「ああっ、あんなおじいちゃんを叩きのめすなんてひどい」とハラハラしました。もちろん実際にはスタントの人がやられてるんだろうけど、見ていて気持ちのいいものではないです。
あとで考えたこと。
ホストのエドが「ちゃんと機能してる（？）」ってことは、シーズン2最終話の娘ホストとのシーンはこの時点より前ってこと？と一瞬思ったけど、いやいや、あのシーンは「ずっと未来」のはず。人間ハリスがまだ生きてるんだから違うよね？ううんわからん。
エドの老化が進んでないので、このシーンはエンドクレジット前のできごとの数年後とかではないはず。でも暴動がおさまり、もうカオスじゃないから、少しは時間経ってると思う。
時間軸について考え始めると毎シーズンわけわからなくなってきますなあ…。
・バーナードの謎
「自分とドローレスは特別なつながりがあるから異変があったことがわかる」と、ドローレスがもういないであろうことを察したバーナード。ってことは「ヘイルの見た目をしたホストの中のドローレス」はもう、「元はドローレスだけど別人」になったってこと？
また、大けがをしたスタッブスをバスタブに残し、「サブライム」の世界に旅立つ（？）バーナード、最後、ホコリまみれになった姿が映し出されて…
「えっ、長いあいだ誰にも見つけられず、そのままの状態（ベッドに座った姿勢）だったの？」「スタッブスはどうなった？まさかバスタブで死亡？（ホストだけど）」と、疑問が次々浮かび、「目をあけるよ絶対！」と言ってたらホントに目をあけた😂
でもその表情が…「にやり」的な、不敵な目つきに見えるからちょっと怖い！
だれかサブライムにいたホストがバーナードの体を借りて戻ってきたんじゃ？まさかドローレスではないと思うけど、もしバーナードじゃないとしたらだれだろう？
今シーズンのバーナードの出番の少なさに失望した私としては、シーズン4の中心人物がサブライムから復活したバーナードだといいなあと思ったり。
どうでもいいけど、バーナードはもともとウエストワールド創設者の『アーノルド』に似せて作られ、アーノルドの記憶を持つホストだということをすっかり忘れていた私。息子の写真とか見ても「あれはニセの記憶でしょう？」と思い込んでいて、実際に（アーノルドの）元妻を訪ねていくシーンは「えええ？」とビックリしてしまいました。
実際には「バーナードという名のホスト」に起こったことじゃなかったとしても、アーノルドの現実をもとにした記憶だったわけです。だからこそ、年老いた元妻に会って話したことにより、息子への罪悪感や後悔の念も洗い流され、気持ちが整理され、サブライムに旅立つことができたのかな？
・新キャラも旧キャラも魅力が足りない
アーロン・ポール演じるケイレブが、最初から最後まであまり興味を持てない、おもしろみの少ないキャラだったのが残念でした。ラスト近く、ドローレスがケイレブを選んだ理由にはハッとしましたが（ところでタオさん、数秒くらいしか出番なくて残念！）。
シーズン1のキャラたちがあまりにおもしろかったせいなのか、アーロンが突然シーズン3にメインキャラとして現れても違和感しかなかったんですよね。彼は『ブレイキング・バッド』のジェシー、というイメージがこびりついてしまってるのも理由のひとつかも？
シーズン3の悪役、セラックも大っきらい。もちろん彼は好かれるキャラじゃないので、ヴァンサン・カッセルはとてもいい俳優さんなんでしょうね。嫌われ役を演じるのが非常にうまい。
唯一興味を持てたケイレブの仲間たちも、退場のしかたがあっさりすぎて残念でした。
なんていうか、今シーズンはもともと好きだったキャラも魅力が薄れてしまって不満が残ります。メイヴもそのひとりで、おもしろくなくなっちゃってガッカリ（最後の最後に挽回したけど）。
テクノロジーの進化っぷりは見ていて気持ちいいのになあ。
あの AI の親玉みたいなデカいのは嫌いだけど。
ちなみに今年3月から4月にかけて放映されたドラマ『Devs』にも似たようなコンピュータが出てきたから、これからはこういうお化けAI の時代でしょうかね。（Devsは最初の数話だけ見て挫折したけど、いつかは残りも見たい）
・最大の失望
シーズン2からの謎が解明されるのかと期待していたのに、サクッとスルーされてしまったのがもっとも不満なのかも。
現実の世界に移った直後のドローレスの行動が説明されることなく、ぽんとタイムジャンプしちゃったこととか、なんであそこまでパワフルなのかとか、どうやって仲間を作っていったのかとか。
最終話で時間を戻してその過程を明かしてくれるのかな、という期待がみごとに裏切られてしまいました。
ここで、シーズン2終了直後のクリエーターインタビュー記事を読んで書いた記事（こちら）を見ると、
シーズン3では「現実世界」において人間を制覇しようとするドローレスとそれを阻止しようとするバーナードの衝突がメインになる
って書いてあるんだけど、そんなに衝突ってあったっけ？
ドローレスとバーナードの直接対決も、あったかどうか覚えてないくらいだし。
正直言って、ドローレスまで死んじゃった今、シーズン4への興味が薄れてきてしまいました。見るけど。待ってるあいだに今度こそ、最初から見直したいです。
2020年5月5日（火）午後5時半近く
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