2018年8月3日金曜日

Killing Eve シーズン1第1話の感想

今週は自宅で映画も何本か観ました(Split, Unspeakable, Kingsman: The Secret Service…それぞれおもしろかったのでいつか感想書きたい)が、アメリカでは4月に放映され、カナダではようやく先週から始まったサンドラ・オー主演の Killing Eve を2話観ました。



このツイートにも Dear fellow Canadians と書かれていますが、サンドラ・オーは韓国系カナダ人!『グレイズ・アナトミー』のクリスティーナ役の印象があまりに強いサンドラ、番組を去ったあといまいちぱっとしないな〜と思ってたら、これぞという役を待ち続けていたそうです。インタビュー記事がとても興味深いので最後にリンクを貼っておきます。


画像はFacebookより


第1話 "Nice Face"
 aired 4/8/2018 (US) / 7/22/2018 (Canada)

邦題:『その顔、すてき』(4/25/2020追記)


じつはそこまで期待してなかったのですが、女殺し屋 Villanelle と、サンドラ・オー扮する MI5 の2人が個性的で大変おもしろかったです。

また、シーズン1の放映前に更新が決定し、S2の撮影も先月から始まっているそう。その情報は2話見たあとで知ったんだけど、(2話しか見てないけど)それも納得。

以下、ネタバレ含む感想(細かいあらすじナシ、サクッと書きとめた感想のみ)。


Villanelle は一仕事終えて帰宅すると、同じアパートのおばあちゃんをからかい、自室でおしろいを塗りたくって死んだフリをして殺しの仕事を持ってくるおじちゃんをからかう…。

このあたり、ちょっぴり Imposters を思い出す。

イギリス制作のドラマのせいか、あちこちにフランスやイタリアのシーンが出て来るのが楽しい!数年前の旅行で行ったパリやイタリアがなつかしい!

(でも殺し屋役の女優さん、パリに住んでる役だしフランス語しゃべってるのでフランス人かと思ったら、Jodie Comer というイギリス人だった…笑)

イブの上司、ビルのキャラも好き。
くたびれかげんがちょっぴりコロンボを思い出す(笑)。

全体的に、ストーリーはシリアスなんだけど、警察のような仕事をしている人たちのささやかな日常が織り込まれていたり、くすっと思わず笑ってしまうユーモアが散りばめられていて好き

それにしても、イブがポーランド人の証人に質問しようと通訳のために連れて行った男の子が無事でよかった…!完全に彼も殺されたと思った!

今回 Villanelle が殺したのは

  1. ロシアの要人(そのときいっしょにいたポーランド人女性が証人としてイギリスで保護されていた)
  2. イタリア・トスカーナのおじいさん(孫は保護しなくていいのか?と思ってしまった。犯人の顔、見てますけど(^-^;)
  3. イギリスのポーランド人女性(1の殺人の証人)と警官、看護師など含め5人

殺し過ぎだろ〜(゚ー゚;

イブは 3 のときトイレに行っていて事なきを得、男の子も飲み物など買うため席をはずしていて無事だったのは、ある意味奇跡。

ちなみにイブはトイレでナースの格好をした Villanelle と顔を合わせ、言葉を交わしてるんですよね。大丈夫なのか…。

殺人現場にいたため、証人を勝手に尋問しようとしていたことがバレたイブは上司ともどもクビにされ(クビにされるシーンがまた笑える)、MI6 のおばちゃん(トゥルーブラッド、ハリーポッターでおなじみのフィオナ・ショー)に牛乳を買いに誘われるところで終わり。

(木曜の朝食をおごるからねと言われたのは、リクルートされてるのかな?)


ところで、本筋とは関係ないけどイブが同僚にすすめられて炭を飲むシーンがあったけど…ぐえええ。そんなんあり?とググってみたらホントにいろいろ出てきた。効果あるとしても私はやりたくないな(^-^;


<おまけ>

なんでだか忘れたけど、何かググってて見つけた興味深い記事:
ドラマ「グレイズ・アナトミー」のサンドラ・オー、「人種差別に洗脳されていた」

上記の記事を読んで興味をひかれ、さらにググって見つけたインタビュー記事:
Sandra Oh’s Been Waiting 30 Years for a Show Like Killing Eve

これを読むと、やっぱりイブは原作の小説では白人の設定なんですね。

イブ・ポラストリという白人ぽい名前だし(まあ苗字は結婚後の名前だけど)、この人をアジア人にする理由がとくに見当たらないので、白人じゃないかなって思ったのです。

ハリウッドではアジア人など非白人の役に白人がキャストされたりすると、「whitewash(ホワイトウォッシュ)」だと呼んで非難することがありますが、この場合は逆ホワイトウォッシュというわけです。もし「白人の役なのにアジア人が演じてる!」と文句を言う人がいたら、まあその逆のケースのほうが絶対多いんだからいいんじゃない、リラックスしてくださいよと言いたいです(笑)。

同じ記事の中に、サンドラが『グレイズ』時代も『キリング・イブ』でも、若い俳優が白人や黒人ばかりであることに気づき、もっとバラエティに富んだ役者層を雇うよう、ショーランナーにすすめていたそうです。やっぱ気づくよね!とくに『グレイズ』は設定がシアトルなのにアジア系の割合がとにかく少なすぎるし!(くどいようですが過去記事にも書いてます→ここ)ありがとうサンドラ(;_;) Thank you Sandra for speaking up!!!(なぜか急に英語)

また、書きかけでまだアップしてないエミー賞話ですが、主演女優賞にサンドラ・オーがアジア人女優としてこのカテゴリーでは初のノミネート、という快挙を成し遂げています。

エミー賞候補が発表になったときはドラマ未見でしたが、(2話だけど)見た今、納得!ぜひぜひサンドラに受賞してほしいです。She deserves it!

おまけが長くなりました。

第2話の感想に続く。

Posted on Friday, August 3, 2018

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