第1話の一場面が2分ほど観られる動画↓
英語ですが字幕もついています。
これは主要キャラの女性たちの子どもらが通う小学校の始まる初日、マデリン(リース・ウィザースプーン)がジェーン(シェイリーン・ウッドリー)に友人を紹介するシーン。
マデリンの親友セレステ(ニコール・キッドマン)やレナータ(ローラ・ダーン)だけでなく、それぞれの小学1年生の子どもたちも紹介されます:
- マデリンの次女クロイー(クロイー役の女の子について、後述※)
- ジェーンの息子ジギー
- レナータの娘アマベラ
- セレステの双子の息子(ジョシュ&マックス)
- ネイサン&ボニーの娘スカイ
以下、細かいあらすじはナシで、感想をざっくり書き留めておきます。
※ネタバレ含みます
以前も書いたとおり(ここやここ)、全体的にすっごくおもしろいです。
お話がよくできてるだけでなく、俳優陣が豪華すぎて(主役級の方々ほとんど全て映画俳優だし!)「制作費高くついてそう…」なんて余計なことを考えてしまうけど、その俳優さんたちが好きな人ばかりだし、みんな演技上手。
よくこんなすごいキャスティングできたなあ〜。
上に貼った動画に登場する女優さんだけを見ても、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーン、シェイリーン・ウッドリー、ローラ・ダーン、ゾーイ・クラヴィッツ(レニー・クラヴィッツの娘)と、そうそうたる顔ぶれ。
それに加え、アレクサンダー・スカルスガルド(『トゥルー・ブラッド』など)、アダム・スコットなどなど、映画やドラマで見覚えのある人ばかりです。
しかし、このドラマの登場人物たちは、一見幸せそうだけど実は闇をかかえている人が多いんですよね…。
※ここからは重要なネタバレあり
ただの世話好きな、明るい主婦だと思ってたマデリンも、実は「いい人」を絵に描いたような2番めの夫エドを裏切って浮気してたし、美男美女の理想のカップルのように見えるセレステ&ペリー(アレクサンダー・スカルスガルド)夫妻は実は家庭内暴力(おもにペリーの妻虐待)でカウンセリングを受けてるし…。
ジェーンだけは最初から何か問題ある感じだと思ったら、レイプにより授かった息子ジギーをひとりで育てているシングルマザーでした。トラウマのせいか銃が手放せず、定期的に射撃練習をするほど深い心の傷を負っています。
登場人物は動画のように子どもたちが同じ小学校に通うためつながっています。
ジェーン以外はお金持ちっぽいので私立だと最初思い込んでて、シングルマザーであまりお金持ってなさそうなジェーンがよく入れられたなと思ったら、この学校は公立でした。
(子どもたちの担任の先生は "Gracepoint" のベス役の印象が強い Virginia Kull)
「ジギーがアマベラをいじめている」と信じ込むレナータ(ローラ・ダーン)は、ジェーンとジギーを擁護するリース&セレステと対立するのですが…
ここで、アマベラをいじめているのは、ジギーではなくセレステ&ペリーの息子(ふたごのどちらか)じゃないかな、と、途中でピンと来てしまったので、そのへんのサプライズはありませんでした。
「子どもには見えないところでケンカしてる」と思っていても、子どもはバカではないので、父親が母親を虐待していることを感じ取っていたんだと思います。
同級生の女の子をいじめたこと自体は許されるべき行為ではないけど、この子自身もある意味では被害者だなあと思うので、発覚したときにセレステが怒り散らさなくてよかったです。
全編とおして最も気がかりだったのが、虐待されても許してしまうセレステ。
彼女が殴られたりするのを観るのがつらくて、いつか殺されるんじゃないかと怖くて、早く家を出て〜!!!と念じながら観てました。
セレステを演じるニコール・キッドマンのインタビュー:
とうとうカウンセラーの言葉にしたがってこっそり海沿いの家を準備してるときも「振り返るとペリーがいるんじゃ」とビクビク。
実際、不動産屋からの連絡でペリーは妻の計画を知ってしまい、それがラストの悲劇へとつながることに。
ここでひとつ、このドラマでいちばん好きじゃなかった点をば。
だれか人が死んだため、刑事が小学校の父兄にインタビューをするんですが、いろんな人がいろんなコメントをする姿が全編をとおしてランダムに出てくるんですが、それがどうしても不要に感じてしまいました。
「だれが」「だれに」殺されたのか、明かされないまま話が進むので、その推理をそらすための誘導作戦かな?と、最後まで観た今、思えてしまいます。
射撃練習をするジェーンがレイプ犯をとうとう殺したのかな?とか、ケンカしてる女同士が殺し合ったのかな?とか、観てる側の誤解を誘うようなインタビューですから。
そんなのいらなくない?(´▽`;)
なくても十分おもしろいんだし。
そんなことよりも、最も驚いたのが…
女たちが集まってるところに現れたペリーをジェーンが見た瞬間の表情。
ジェーンのレイプ犯(=ジギーの父親)は
ペリーだった!!!∑( ̄□ ̄;)
ってところ。
てか、ペリーの息子たちとジギーが同じクラスってことは、セレステが妊娠する直前か妊娠中のできごとだったってことですよね(怒)。
4度も流産したあげく、ようやく授かった赤ちゃん(x2)を妊娠中の奥さんを裏切って、浮気どころか「レイプ」するなんて…。開いた口がふさがりません。
それもあって、死んだのがペリーだったとわかったときは、ちょっとホッとしてしまいました。
「シーズン2があったとしてもアレクサンダー・スカルスガルドの出番はないのね」という点はさみしいけど…(フラッシュバックで出てくる可能性はある)。
ペリーがセレステを殺していたのだったら、後味が悪すぎてどうしようもない。
ペリーの死につながる一連のできごとは、フラッシュバックでチラチラ見せるのでわかりづらいですが、セレステに殴る蹴るの暴力をふるうペリーをその場にいた女たちが全員で止めようとしてるのはわかりました。
それまではケンカしたりウマの合わないこともあった女たちが、セレステの危機に一致団結してる姿に感動しちゃいました。
(このシーン、ふと子どものころ読んだ漫画を思い出してしまった。曽祢まさこさんの『少女たちは午後』というお話。詳細は漫画のネタバレになるので別途書くかも)
最後に、ペリーとセレステの口論を見かけてあとをつけてきて、少し離れたところから様子を見守っていたボニーがすっ飛んで来てペリーを突き落としたときは、なぜか笑えてしまいました。
突き落としたの、セレステやジェーンじゃなかったんだ…。
ひょっとして、ペリーはボニーにも何か乱暴を働いていたのかしら。
そこが「ちょっとした謎」で、ボニーがペリーを突き落とした理由が知りたいです。
最後はこの女たちと子どもたちが海岸で平和にピクニックしてる場面で終わり。
それを刑事が遠くから見ていることもほのめかされているので、シーズン2があるとしたら「あれは事故じゃない」とひとりかぎ回っていた女刑事の視点から描かれるんでしょうかね…。
ちなみに、これで終わっても全然OKな終わり方ですが、そして実際全7話で終わる予定だったみたいですが、どうやらシーズン2の可能性もないわけではなさそう。
正直、ボニーの行動の理由や、彼女たちの今後が知りたい気もするものの、同じ登場人物であと7話とかって、シーズン1以上(あるいは同じくらい)おもしろくできるのかな?とちょっぴり不安です。
むりやり引き延ばすのだけはやめてほしいなあ。
※クロイー役の Darby Camp という女の子について
私は Big Little Lies で初めて見かけたのですが、その前に同じ HBO のシリーズ "The Leftovers" シーズン2・第8話(2015年11月放映)にパティ・レヴィンの少女版として登場してたんですね。つい最近 The Leftovers を観てたら出て来たのでビックリしました(笑)。
The Leftovers の感想はこちら:
● The Leftovers シーズン1〜3の感想
オンエア順で言うと "Big Little Lies"(今年2月〜4月の放映)が The Leftovers のあとで、その直後に『グレイズ・アナトミー』シーズン13・23話と24話(今年5月放映)に「エリン」として登場してます。
グレアナの感想はこちら:
● グレイズ・アナトミー シーズン13第23話 あらすじ&感想
● グレイズ・アナトミー シーズン13第24話(最終話)ネタバレ感想
あちこちで引っ張りだこの彼女、まだ小さいのに演技上手だし、今後もどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
Posted on Thursday, August 10, 2017
シーズン2・第1話の感想に続く
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