2023年2月13日月曜日

第29回 全米映画俳優組合賞 (SAG) TV部門候補

ゴールデングローブ賞に続き、今月末の全米映画俳優組合賞(SAG)の候補者について、まずはテレビ部門から。


※2022年に始まった番組にはをつけました
※邦題、人名のカタカナ表記をカッコ内に入れてます


Outstanding Performance by an Ensemble in a Drama Series
(アンサンブル演技賞ドラマ部門)

Better Call Saul(ベター・コール・ソウル)
The Crown(ザ・クラウン)
Ozark(オザークへようこそ)
Severance(セヴェランス)
The White Lotus(ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル)


ひととおり観たドラマは『ホワイト・ロータス』 だけ。

ゴールデン・グローブ(以下「GG」)では「リミテッド/アンソロジー/TV映画」部門で作品賞を受賞した『ホワイト・ロータス』、SAGでは「ドラマ部門」でノミネート。SAGには「アンソロジー」という部門はないし、複数シーズンあるので「リミテッド」扱いはナシってことですね。

GGでは作品賞を受賞した『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が、SAGではドラマでもコメディでも演技賞のノミネートはなし。スタント・アンサンブルのみのノミネートに終わっています。『ゲーム・オブ・スローンズ』は常連だったのにね??

ちなみに、GGドラマ部門の候補作と違う点はそこだけ。

『ハウス〜』の代わりに『ホワイト〜』が入った感じです。



Outstanding Performance by a Female Actor in a Drama Series 
(女優賞ドラマ部門)

Jennifer Coolidge, "The White Lotus"(ジェニファー・クーリッジ)
Elizabeth Debicki, "The Crown"(エリザベス・デビッキ)
Julia Garner, "Ozark"(ジュリア・ガーナー)
Laura Linney, "Ozark"(ローラ・リニー)
Zendaya, "Euphoria"(ゼンデイヤ)

GGでは「リミテッド/アンソロジーシリーズ/TV映画部門」の「助演」女優賞をとったジェニファー・クーリッジが、SAGでは「ドラマ部門」の女優賞にノミネートされています。

『オザーク』から、GGではローラ・リニーが「女優賞」にノミネート、ジュリア・ガーナーが「助演」女優賞を受賞してますが、SAGではふたりとも「女優賞」になかよくノミネート。

というか、SAGのこの部門にノミネートされてる人は全員GGでもなんらかの部門でノミネートされてる豪傑ぞろいです。

GGのドラマ部門女優賞はゼンデイヤが受賞しましたが、SAGでは5人中、ジェニファー、ジュリア、ゼンデイヤの3人がそれぞれ別カテゴリで受賞していることになり、熾烈な戦いになりそうですね(?)


Outstanding Performance by a Male Actor in a Drama Series
(男優賞ドラマ部門)

Jonathan Banks, "Better Call Saul"(ジョナサン・バンクス)
Jason Bateman, "Ozark"(ジェイソン・ベイトマン)
Jeff Bridges, "The Old Man"(ジェフ・ブリッジス)
Bob Odenkirk, "Better Call Saul"(ボブ・オデンカーク)
Adam Scott, "Severance"(アダム・スコット)

GGではノミネートされていない人がふたり入りました。

ジョナサン・バンクス(ベター・コール・ソウル)とジェイソン・ベイトマン(オザーク)。

ジョナサンは、大好きなマイク役の彼。うれしい!!!

ベターコールソウルからはボブさんもノミネートされてるので、どちらかに受賞してほしいです

ってか全員白人ですわ…GGよりSAGの方が差別的なの?どの部門もほとんど白人ですけど(・Θ・;)


Outstanding Performance by an Ensemble in a Comedy Series
(アンサンブル演技賞コメディ部門)

Abbott Elementary(アボット エレメンタリー)
Barry(バリー)
The Bear
Hacks
Only Murders in the Building(マーダーズ・イン・ビルディング)

この中では『マーダーズ〜』を1、2話観ただけなのでよくわかりませんが、GGのコメディ部門で作品賞を受賞した『アボットエレメンタリー』がSAGでも健闘するかな?


Outstanding Performance by a Female Actor in a Comedy Series 
(女優賞コメディ部門)

Christina Applegate, "Dead to Me"(クリスティーナ・アップルゲイト)
Rachel Brosnahan, "The Marvelous Mrs. Maisel"(レイチェル・ブロズナハン)
Quinta Brunson, "Abbott Elementary"(クインタ・ブランソン)
Jenna Ortega, "Wednesday"(ジェナ・オルテガ)
Jean Smart, "Hacks"(ジーン・スマート)


GGにはノミネートされていたケイリー・クオコとセリーナ・ゴメスが消えて、『デッド・トゥ・ミー』のクリスティーナ・アップルゲイトと『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハンが入りました。

これで最後のチャンスだし、クリスティーナに受賞してほしい。


『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』シーズン3 予告編 - Netflix

難病と闘いながら、根性で(?)シーズン3の撮影を終えたことだけでも賞にあたいすると思うんだけど、どうかな。クインタがSAGでも受賞するかもしれませんね。



Outstanding Performance by a Male Actor in a Comedy Series
(男優賞コメディ部門)

Anthony Carrigan, "Barry"(アンソニー・キャリガン)
Bill Hader, "Barry"(ビル・ヘイダー)
Steve Martin, "Only Murders in the Building"(スティーブ・マーティン)
Martin Short, "Only Murders in the Building"(マーティン・ショート)
Jeremy Allen White, "The Bear" (ジェレミー・アレン・ホワイト)

GGにはノミネートされていないアンソニー・キャリガンの顔を見てびっくり。『ゴッサム』の悪役を怪演してた人!Σ(゚∇゚*)!! 


知らなかったけど、脱毛症である日を境にどんどん髪が抜けて、今では眉毛を含め体毛がすべてなくなってしまったそう。それで悪役が回ってくることが多いとか。今回ノミネートされた『バリー』の役がどういう役か知りませんが。

なお、アンソニー以外の4人は全員GGにもノミネートされており、ジェレミー・アレン・ホワイトが受賞しています。ドナルド・グローバーとアンソニー・キャリガンが入れ替わった感じで、結果的に全員白人になってしまいました。


Outstanding Performance by a Female Actor in a TV Movie or Limited Series (女優賞ミニシリーズ・テレビ映画部門)

Emily Blunt, "The English" (エミリー・ブラント)
Jessica Chastain, "George & Tammy" (ジェシカ・チャステイン)
Julia Garner, "Inventing Anna"(ジュリア・ガーナー)
Niecy Nash-Betts, "Dahmer - Monster: The Jeffrey Dahmer Story"(ニーシー・ナッシュ・ベッツ)
Amanda Seyfried, "The Dropout"(アマンダ・サイフリッド)

GGにノミネートされていたリリー・ジェイムズとジュリア・ロバーツの代わりに(?)エミリー・ブラントとニーシー・ナッシュが入りました。リリーもジュリアも好きだけど(ノミネート作は未見)GGでは全候補者が白人になってたカテゴリにニーシーが入ったのはよかったと思います。

ちなみにGGではアマンダが受賞(本人は不在)しましたが、SAGはどうなるかな。私はアマンダ主演の『ドロップアウト』しか見ていないですが、とても良い演技で受賞はふさわしいと感じました。


Outstanding Performance by a Male Actor in a TV Movie or Limited Series (男優賞ミニシリーズ・テレビ映画部門)

Steve Carell, "The Patient" (スティーブ・カレル)
Taron Egerton, "Black Bird" (タロン’エジャートン)
Sam Elliott, "1883"(サム・エリオット)
Paul Walter Hauser, "Black Bird"(ポール・ウォルター・ハウザー)
Evan Peters, "Dahmer - Monster: The Jeffrey Dahmer Story"(エバン・ピータース)

GGでは助演男優賞にドーナル・グリーソンがノミネートされただけだった "The Patient" 、TV部門に助演賞のないSAGではスティーブ・カレルの男優賞ノミネートのみ。

ドーナル・グリーソンって上手なカメレオン俳優という印象なので、彼のノミネートの方が嬉しいのだけど(失礼)

ちなみにGGではエバン・ピータースが男優賞、ポール・ウォルター・ハウザーが「助演」男優賞を受賞しています

スティーブ・カレルとサム・エリオットはGGにはノミネートされていません。

ていうか、この部門も全員白人ですね。


Outstanding Performance by a Stunt Ensemble in a Television Series (スタントアンサンブル賞…?)

Andor(キャシアン・アンドー)
The Boys(ザ・ボーイズ)
House of the Dragon(ハウス・オブ・ザ・ドラゴン)
The Lord of the Rings: The Rings of Power(ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪)
Stranger Things(ストレンジャー・シングス)

いちばん候補作を見てるのがこの部門。全部見たのは『ボーイズ』『ハウス』『力の指輪』だけですが(アンドーとストレンジャー・シングスも必ず見る予定)どれとてもよくできてて好きなので、その3つの中からだけでも選ぶの難しい💦 


映画部門についても別途、書きます。
→書きました。こちら↓
第29回 全米映画俳優組合賞 (SAG) 映画部門候補


Posted on Monday, Feb. 13, 2023



●関連記事●
※映画関係については映画ブログにリンクしているものもあります

(リストがめちゃ長くなってきたのでそろそろこれだけ独立させたページを作ろうかな?😅)

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