グレイズ・アナトミー
シーズン16・第8話 "My Shot(邦題: 私という軌跡)"放映日: 2019年11月14日
シーズン16・第7話の続き。
今回は通算350話めという記念すべきエピソードにふさわしく、過去のフラッシュバック満載でノスタルジアにひたれます。って、私も見直すまですっかり忘れてましたが…。
*これも7話同様、先にアップした15話の感想と16話の予告についてや、16話の感想より先に書いてました。基本的に14話まで観た時点での感想になります。ピンク字の部分は*ネタバレ注意*グレイズ・アナトミーのオリジナルキャストが…に書いたニュースを知ったあと追記したものです。
以下、ネタバレ全開。
*最後、16話にもちょろっと触れてます
メレディスがメディカルボード(医療会議?)による裁判?にかけられる一日のお話なので、ふだんとは違い、ホテルの一室を舞台とするので、メディカルドラマには珍しい雰囲気でした。
前シーズンから長く引きずってきた、メレディスの医師免許がどうなるかが決まる重要な場面ですが、まさかここでメレディスが医師でなくなるなんて展開はありえない。どうやって剥奪を回避するのか、そこがポイントになる感じでしょうか。
メレディスの過去について、いろいろほじくり出されるため、過去のフラッシュバックがちょこちょこ出てくるんですが、なつかしいメンバーの若き日々が映し出されるので涙なしには見られません(って泣かなかったけどさ…)。
クリスティーナ、デレック、リチャードの亡妻アデルなどなど。
と、なつかしがってる場合じゃなくて、パネルチェア(議長?)がなんと、デレックを殺したポール・カステロ医師…!😵 シーズン11の第21話で頭部のCTなしでデレックの手術をした人です。(詳細は一切書いてないけど一応リンク↑)
メレディスは憤慨し、メンバーを変えてもらえないか弁護士に相談しますが、そんなリクエストしたら6ヶ月後になるよと言われて断念。
証人が次々と証言するのですが、メガネのインターン、シュミットがメレディスを告発したことがバレてしまいました。本人はもちろん「告発」のつもりではなく、患者(ギャビー)に違う名前(メレディスの娘)のタグがついていたのをベイリーに報告しただけなんだよね…。
(これがバレたせいで、あとでメレディスを崇拝するインターンたちに嫌われてしまった💦)
また、リチャードの秘書だったパトリシア(なつかしい!)の証言で、メレディスがグレイスローンでインターンをすることになったのはリチャードのコネだったというか、リチャードが手を回していたことが判明。
さらに、アレックスに証言の番が回ったとき、大変なことが起きます。
メレディスが自分自身の落ち度で一時的に解雇されたことが長女の養子縁組の障害になったのでは?とアレックスに質問するポール・カステロに、メレディスはブチ切れて立ち上がり、糾弾し始めるのです。
「娘の父親を殺したあなたに、娘の名前を口にする資格はないわ。死にかけてる私の夫の頭部のCTをやらなかったうえ、burr holes(穿頭孔)を試すことさえしなかった臆病者として、あなたのことよく覚えてる。あなたに私を裁く資格はない」
のべつまくなしに責めまくられて、カステロが「ちょっと休憩して状況を確認し、グレイ医師の conflict of interest が…」と言いかけると、メレディスはさらに怒り、「MY conflict of interest?! とデスクを叩いて「私の医師資格はこの男に決められるべきではない、こいつは危険よ」と叫ぶと、なんと…
カステロ、何かの発作を起こし、その場に倒れ込んでしまった!
アミリアやテディが付き添ってグレイスローンへ搬送→CTの結果、脳内出血をしていることが判明。アミリアは「兄を殺した男のオペはできない」とトムに手術を依頼しますが、トムの腕でも救いきれず、手術台で亡くなってしまいました。
うーん、アミリア嬉しそうだったけど、、、ちょっと複雑でした。
さて、メディカルコミッションに話を戻して。
「このヒヤリング(=聴問会?)は延期する」と言う裁判官に、「延期してはだめだ、メレディスのためにみんな集まってくれたんだから」とアレックスが大勢の人(メレディスの過去の患者や家族)を連れてきました!
そこには元気になったギャビーも含め、シーズン1・第1話でメレディスが初めて担当した(当時)女子高生の姿も。
証言した人たち:
- S4・9〜10話で救急車に閉じ込められた救急救命士
- S16・3話で肝臓の腫瘍をメレディスに見つけてもらった患者
- S16・1〜2話でガンを見つけてもらった患者
- S1・第1話の女子高生ケイティ(今じゃ赤ちゃんがいるって!第1話の放映が2005年3月なので、1986年10月生まれの彼女は撮影時17〜18歳。今は33歳だもんね。2016年放映のS12の12話にも登場してますが、それからさらに3年半経ってすっかり大人の貫禄がつきました)
これに加え、アレックスはクリスティーナからの手紙を読み、さらにカリー、アリゾナ、エイプリル、アディソンからもある、と言いますが、そこで止められました(笑)。
最終的にはもちろん、ケースがドロップされ(不起訴)、めでたしめでたし!
みんな大喜びでハグし合うのに、デルーカがその輪に入らないのは、やっぱり休憩中の会話がひっかかってる?
その休憩中のデルーカとメレディスの会話というのは…
「今日が私は医師だと言える最後の日になるかも」と悲観的になったメレディス、「私が執刀できなくなってもあなたはできる。そうなったら私たち終わりね(We won’t make it)」と決めつけたのです。お互いに医師だからこそ成り立つ関係ってこと?
デルーカもそう言われて返す言葉なかったし、ショックだったのかな。私も「メレディス、そういうふうに考えるんだ」と、ちょっとびっくりしました。
と思ったら案の定。
自宅に帰ったメレディスをデルーカがたずねてきて、
「デレックのことを話すあなたを見ててわかった。あなたは彼を愛していただけじゃなく、尊敬してたんだね。ぼくに対してはそれが感じられない。ぼくのこと、自分と同等だとか、同じレベルに達することができるって思ってる?」
もちろん尊敬してるわよ、とメレディス言ってはいたけど、どこからどう見ても実績を積んだ凄腕の外科医であるメレディスと、まだまだひよっこのデルーカが、医師として対等なわけないでしょうに…。と思うんだけどね。
「しばらく時間をとって、ぼくがきみの人生に必要か考えてみて」と、別れたのかなんなのか、すこし宙ぶらりんな状態で終わりました。
●マギーとジャクソン●
メレディスが帰宅する直前まで、いとこを死なせたことが苦痛でバーで酔っ払ってたマギーを家に連れ帰り励ましていたジャクソン、「I missed you」とか言っちゃってちょっといい感じになり、キスしそうになって寸前に止めました。
ちょっとー、ムカつく!!!なんなんだ、はっきりせえ(怒)。
そこに帰ってきたメレディスに、マギーは「かつて愛してた男だけど、もう二度と会いたくない」って言い切っちゃってました。どうなることやら。
●リチャードとベイリー●
裁判?の休憩中にリチャードとベイリーが話し合っていたのですが、結局のところ、ベイリーはリチャードがメレディスをひいきすることに嫉妬してたんですよね。
リチャードは「メレディスは家族だから」と否定しないし。
「私が育てた、と思ってた人に裏切られたのがつらい」と言うベイリーに、リチャードは「つらいよな」と意味深に(ちょっと皮肉をこめて?)答えてました。リチャードも、自分が育てたと思ってるベイリーに裏切られたと感じてるわけですから。そう言われてベイリーもハッと気づいたのではないかな。
なお、*ネタバレ注意*グレイズ・アナトミーのオリジナルキャストが…にも書きましたが、これがアレックス役のジャスティン・チャンバースの出演最後の回でした・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。ワアアアン!!!
この回でも思ったんだけど、今シーズンのアレックス、なんか顔色悪いというか、心ここにあらずな印象は受けてました。どこか悪いのかな?と心配してたところにこのニュースだったのでショックでしたね…。
体調が悪いのだったら、しばらく休んで復活、とかできるのに、それがないってことは、本人が言ってるとおり、いいかげん別のことがしたくなって辞めたのかな。
*16話が本当の意味でアレックス最後のエピソードでした。
シーズン16第9話に続く。
Posted on Sunday, March 8, 2020
(ゆうべというか、8日になったあとすぐ、デイライトセイビングタイムが始まり、1時間ずれて日本との時差が17時間→16時間になりました。この制度廃止することになったはずなのになあ…)
※ブロガーだとコメントしにくい方のために、アメブロにコメント用記事をもうけています。ここにコメントが残せない方は、よろしければそちらにどうぞ。
*シーズン16のコメント用アメブロ記事はこちら*
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ご無沙汰してます、平ちんです。
返信削除数話前のブログで8話を書きたくてってあったので観てみたら私も流石に感慨深くて(笑)…
いやぁ、しかしよくここまで人間関係を絡ませて描いたというべき…
日本の名作漫画とかでも物語が進むにつれ初期設定と変わり辻褄が合わなくなる事は多々ありますが、その後付けの設定との辻褄を合わせる事で名作が生まれるとはよく言ったもんですね(笑)…
デレク降板時にここまでのシナリオは描けてなかったはずなのに…
邦題が失くなりシーズンが16も続くワケですね、グレアナの歴史はメレディスの歴史でそのうち主要キャラが製作に関わり監督するエピソードも増え今思えば感慨深いものばかり…
ファーストシーズン辺りはリチャードやベイリーなんて上司を越えた雲の上的な存在だったのに今は逆に友人に近い形で実は人情味溢れる人間性がよく描かれてる。
って、実はこういうのって今回のコロナ騒動もそうですが、いざって時に買い占めとか思わぬ人間性が明るみに出たりしますよね…
なので、デレクの存在や位置付けはメレディスにとって亡くなった当時から永遠に変わらないだろうしデルーカに対する本音(ここは翻訳の違いだと思いますが、医師免許が剥奪された場合私はオペ出来ないのに貴方はオペが出来る、その事に私は耐えられないってニュアンスでした)も上手く描けてるし、シュミットの件も回りの対応がやけに現実の人間関係そのままでリアリティが有り過ぎるように感じました…
えっアレックスの降板はニュースで見て知ってましたが、このエピソードでかぁ…、オリジナルキャストなのでてっきり過去の生存主要キャスト降板時みたいに数話に渡るエピソードが用意されてるのかと思ってました…
クビで転職も降板が関係してるのは承知でしたが、現場責任者だと今みたいに数話毎にちょくちょくゲスト扱い出演する形になると思うので勝手が違うようですね…
このドラマの降板による退場の仕方は生存の場合本当に難しいですからね(苦笑)…
平ちんさん、お久しぶりです!
削除コメントありがとうございます^^
8話は本当に感慨深い回でしたよね。
「いざという時に思わぬ人間性が明るみに」、まさにそんな回でもありましたね。自分の医師免許の行方がわからないという局面でメレディスも思わず本音がポロリ、みたいな。
(日本語では「私は耐えられない」的な訳になってたんですね〜)
アレックスの降板について、ネタバレのようになってしまってすみません。クビになったのはシーズン15最終話なので、それは降板とは関係ないような気がしますが、もしやそれがきっかけになったのかもと思えてきました。
いずれにせよ、こんなに長いあいだ続くとは思っていなかったでしょうから、抜けたくなっても責められないですね😅