The Walking Dead
Season 8 Ep. 14
"Still Gotta Mean Something(邦題『涙のわけ』)"
Air date: April 1, 2018
またまた遅れました。
今回のエピソードは私がつけたIMDbの点数中、最高点をつけました。
以下、4/5時点でのIMDbの評価(カッコ内は私がつけた点数):
Ep. 1: 6.9
Ep. 2: 6.7
Ep. 3: 6.3
Ep. 4: 6.8
Ep. 5: 7.4
Ep. 6: 6.1 ←現時点の最低
Ep. 7: 6.5
Ep. 8: 6.7(7点)
Ep. 9: 6.9(6点)
Ep. 10: 8.0(7点)
Ep. 11: 7.3(7点)
Ep. 12: 8.4(7点)←現時点の最高
Ep. 13: 7.5
Ep. 14: 7.7(8点)
以下、ネタバレ全開のあらすじと感想
(細かい内容を忘れてしまい、見直して書いたらえらい長くなった…)
ヘンリーとキャロル
今回、私がつけた点数の中ではいちばん高い点をつけたのは、キャロルとヘンリーのシーンがよかったから。ほかの場面は不満も(たくさん)残るのですが。
キャロルは「ひとりで出て行ったヘンリーはぜったいに死んでる」と決めつけ、探しに行こうとさえしませんが、それはきっと実の娘ソフィアをさんざん探したのに結局死んでいた、あのときのトラウマのせいじゃないかと思います。
ヘンリーが見つかった場所、なんか(キャロルの娘の)ソフィアが隠れてたところみたいだなあと思ったら、放映後のトーキングデッドで、やっぱり同じ場所だったとわかりました。
Netflix のスクリーンショット(笑)↑
ここにヘンリーが隠れているのを見つけたキャロルの心の中を思うと涙が出ます。
娘は救えなかったけど、ヘンリーを救うことはできた…!「ひとりでも生き残れる」って信じてあげなくてごめんね、という気持ちといっしょに、胸がいっぱいだったと思います。
モーガン、キャロル、リック
話が前後しますが、モーガンが「(逃げ出した)やつらを探しに」出て行こうとするのを見て、キャロルもいっしょに行くことに。
すると森の中でモーガンの前に、首から血を流すヘンリーの姿が現れます。
You know what it is. You were supposed to!
(↑これすっごく訳しにくいんだけど、日本語ではどういう字幕/吹き替えになるんだろう…苦しまぎれの訳→「なんだかわかってるだろう。そうするはずだったんだ!」)
となじるヘンリーのまぼろしに、「おまえはここにいやしない」と叫ぶモーガン。
もちろんキャロルにヘンリーは見えていません。
少しまぼろしと話したあと、姿が見えなくなったのか、ひとりうなずくモーガンとキャロルの会話が興味深いので書き出します。
モー「ヘンリーは死んだんだ」
キャ「ヘンリーを探しにきたんじゃないの、あなたが心配だったから」
モー「そうだな、きみは人を救う。何度も見てきた。だが死んだやつは救えないよ」
キャ「あなたは死んでないわよ」
モー「わかってる。おれじゃない。おれは死なない(I don't die)。ただ見るだけだ、何度も何度も」
キャ(絶句)
…おれは死なない、って(゚ー゚;
(ここで
モーガン何言ってるの…と思ったけど、「死んだ人間を見てしまう」という意味でしょうか。ヘンリーやらギャビンやらの姿が見えることを指してるのかな?
話はそれるけど、モーガンの「謎」語録、作ったらおもしろいかも(苦笑)。3話の「自分は正しくないが、だからと言ってまちがってるということにもならない(I'm not right, but that doesn't make me wrong.)」とかも意味不明だったし。
(14話でもこのセリフ言ってました)
さて、ウォーカーの群れを見つけたあとすぐ、ヘンリーのスティックの刺さったウォーカーを見つけるふたり。
キャロルはヘンリーがいるかもしれない方向へ行こうとモーガンに懇願しますが、モーガンは「きみは人を救うが、おれは人が死ぬのを見なければいけないんだ(You save people. I watch 'em die. I have to. I'm supposed to.)」と首をふります。
(ここに I'm supposed to. というセリフが出てくるので、もしかしてヘンリーのまぼろしの言ってた You were supposed to. というのは「ぼくが死ぬのを見るはずだったのに」という意味?ヘンリーが死ぬのを見なかったことを責めてるの?)
キャロルは「私が(アレキサンドリアから)逃げようとしたとき、あなたが見つけてくれて救ってくれたでしょう。私が戻って来れるって知ってたんだわ。あなたも戻って来れるわよ(When I tried to run, you found me. You saved me. You knew I could come back. And you can, too.)」と涙ぐんで語ります。
モーガンは「あれはおれじゃなかった。おれはきみみたいに強くない」と答えますが、そのあとのセリフを日本語にするとますます意味不明なので、英語で:
(原文)
I was there that whole time, watchin' 'em, knowin' that something would happen. I knew it, I saw it. I was waiting for it to happen and then it did, like it always does. So I just have to. I have to kill 'em. I have to.
(適当訳)
あのときおれはそこにいたんだ。なにかが起こるってわかってて見てた。
待ってたら、いつもみたいにそれが起こった。
だからあいつらを殺さなきゃいけないんだ。
んんんーーーー???
なんのこと言ってるんだろうモーガン。
「なにかが起こる」って、ゾンビになるってこと?そうじゃなくて、味方が殺されるってこと?だから逃げた捕虜たちを殺さなきゃいけないってこと?
そして結局、モーガンはキャロルと分かれ、ウォーカーの群れのほうへ行くのですが、途中、リックと合流。
最初は I'm not right. とか、またなんか意味不明なことを口走るモーガンですが、「あいつらのために出てきたんだろう。おれもだ」と言うとほっとした表情を見せます。リックに止められると思って警戒してたのかな?
(挙動不審なモーガンに「ここにいないほうがいいんじゃないか」とリックが言うとき「おれはどこにも行かん」とつえを構え直すモーガンの、必死にすがるような、おびえたような目つきがかわいくて何度も巻き戻しちゃった私って変態?!)
「おれたちで片を付けよう」とリックは言い、ふたりは進みますが、逆に捕虜たちにつかまってしまうのでした。
タラ、ダリル、ロジータ
結局タラはゾンビ化することなしに、軽いけがで済んだもよう。
「ラッキーだっただけかも」などと、ドワイトの矢がゾンビに汚染されてなかったとは信じられないダリルに、「やらなきゃいけないことをやればいいよ、でも自分のためだけだからね。あたしはもう抜けた(Do what you gotta do, but know it's only for you. I'm out.)」とタラは宣言。
あれだけドワイトへの復讐に執着してたタラのあっさりした心変わりが不思議だけど、とりあえずよかったです。
ダリルはロジータといっしょにユージーンが銃弾を作っている場所を偵察し、「機械はこわさず、男を殺そう(We don't take out the machines, we take out the man)」ということで同意してたけど、まさかユージーンを殺すってことかい?!Σ(゚∇゚*)!!
ジェイディスとニーガン
今回いちばんイライラしたのが(って毎回イライラしてる?)ジェイディスとニーガンのストーリーライン。
まずは10話でサイモン率いる Saviors がスキャベンジャーズを殺しているところに話が戻り、どうやってジェイディスが助かったか判明。
なんと、死んだ仲間の死体をゴミでかくし、仲間の流した血だまりに横たわって死んだフリ!Σ(゚∇゚*)!!
じ、ジェイディス…(´▽`;)
敵が去ったあと、血だらけの服を脱いであの白いスリップドレスみたいな格好になったわけなんですね。(黒い暑苦しい上着の下はあんなかわいらしかったんだ…)
ときは現在に戻り、ジェイディスは腕時計で時間を気にしつつ、ルシールらしきバットの置かれた小ぎれいな小部屋で、泣きながらスーツケースに荷物をまとめ始めます。
その後の彼女の行動がよくわからない。
なにやらノートに書きとめ、ルシールを手にすると、ニーガンをぐるぐるしばりつけた荷台みたいなのをゴミ置き場の広場(?)に引き出し、焚き火?を作るための準備をして、そのあとはしきりと時間を気にしながら空を見上げるのです。
ニーガンはひっきりなしに話し続け、「あんたの仲間を殺したのはおれの命令じゃなかったが、すまなかった」だのなんだの、必死で説得。
ジェイディス、なんと最終的にニーガンを自由にしてやるのです!!!
なんでだジェイディスーーーー!!!
確かに仲間を殺したのはニーガンじゃないかもしれないけど、こいつを野放しにしたらダメじゃない?!せめてリックに渡すとか。って、自分を見殺しにしたリックの仲間になりたいわけないのか。
ちなみに時間を気にしていたのは、決まった時間に上空をヘリが飛ぶこと知ってたからみたい。ヘリを見つけたらフレアで知らせるつもりだったのに、そのチャンスをニーガンのせいで逸してしまったジェイディス、めちゃヘコんでました。スーツケース持ってたのも、ヘリに拾ってもらうつもりだったんでしょう。
あのヘリって5話でリックが見たのと同じかな?
10話でもサイモンとジェイディス?が話してたっぽいし。
しかし、ゴミ山の中にシェルターのようなきれいな小部屋(ベッドもあった)があるのもヘンだし、ヘリが来るのを知ってたり、ジェイディスっていったい何者なのか、謎がふくらみます。
アラームまでセットしてて、ピピッと鳴ったときちょうどヘリが現れたので、かなり正確に飛行予定を把握してたってことだし。いつも必ず同じ時間に現れるだけの話かもしれないけども。
なお、解放されたニーガンはアジトに戻る途中、だれかひどい様子だったらしい人間をピックアップしてたけど、だれだったんだろう。そのあとアジトで「生きてるって信じてたよ!」と出迎えた手下に「サプライズがあるからしばらくだまってろ」と命令してました。
スキャベンジャーズを皆殺しにしたことがバレたサイモン、どうなるのかなー?
また、ジェイディスにルシールが死んだ妻の名前だということなど話してましたが、ドラマで話したのってこれが初めてだっけ。私はどこかで読んで知ったのか、ドラマで知ったのかもう覚えてない…(゚ー゚;
大虐殺
捕まってしまったリックが気づくと、「ケガ人を捨て、リックたちを連れて Saviors のところへ戻ろう」と主張するジャレッドと「サイモンはおれたちを見捨てた。戻ってどうなる」と抵抗する数人とが議論していました。
(ジャレッドがリックのことを Rick the Prick と呼ぶの、ひどい表現なんだけど「うまい!」と笑ってしまった…プリックというのはスラングで男性を揶揄するお下品な言葉。よい子は使わないようにしましょう。curly ってのも的を得ててウケたなあ)
ジャレッドがケガ人を殺そうとすると、リックは「もっといい方法がある」と呼びかけ、「ヒルトップの医者に診せればいい。みんな戻っておれたちの仲間になれ」と誘います。
このときのリックの誘い文句に「約束する。今の世の中、価値があるものは少ないが、男の約束にはまだ意味があるだろう。I'm giving you my word. There's not a lot that's worth much these days but a man's word... that's gotta mean something, right?」ってあるんですが、それが今回のエピソードタイトル(Still Gotta Mean Something)になってます。
「ウォーカーの群れがそこにやって来てるから、今決めろ」とうながすリックですが、だまされないジャレッドは「おまえら信じるわけじゃないよな?こいつらおれたちを殺しに来たんだぞ」と叫びます。
実際ジャレッドが(ある意味)正しく、リックは心にもない大ウソをついていたんですよね、放映日が4月1日だから?(笑) そういえばヒルトップを出ようとして「食糧をさがしてくる」とミショーンにウソついてた…見破られてたけど。
モーガンが「確かに、おまえらひとり残さず殺しに来た」と言うとジャレッドはモーガンに銃を向けますが、「ウォーカーの群れがやって来てるのはホントだから弾をとっといたほうがいいぞ」といたって冷静。
さらにモーガンは演説を続け、「変わらないんだ。おれは死なない。だれも死なないんだ。みんなゾンビになるんだから!(See, it doesn't change. It never changes. And I don't die. Nobody dies. Because everybody turns! Hey, everybody turns!)」
最後は大声で叫ぶと、ウォーカー軍団が襲ってきたーーー!
すると、リックたちを自由にし、はじめはいっしょに戦っていた Saviors たちを、リックもモーガンも容赦なく全員殺してしまうのですΣ(゚∇゚*)!!
モーガンを撃とうとするジャレッドを止めたり、ウォーカーからリックを救った人も含めてです。
そ、それはひどすぎやしないか、リック。
最後にリックがまだ息のある男を撃ち、モーガンがジャレッドを殺したあと戻って来てゾンビになりかけの男の頭をぐさっとひと突き、「みんなゾンビになる」とひとこと吐いて歩き去る(その姿、ちょっとコミカルで笑えた)と、リックは質問を投げかけます。
「(第1話で)きみの家の前で、死ぬところだったおれを助けてくれた。なぜだ?息子がいたのに」とモーガンに聞きますが、そのときのモーガンの答えが切ない。
「息子がいたからだ」というのです。
つまりリックとしては、見ず知らずの他人である自分を助けたりしたら、息子を殺す可能性もあったのに、というつもりで聞いたんでしょうが、モーガンとしては息子がいたからこそ、他人を助ける姿を見せたかったってことなんでしょうか。
最後、ぶじヒルトップに戻ったリックとモーガン。
モーガンはひとあし先に戻っていたヘンリーを見ると近寄って本物かどうか確かめ、「きみの兄さんを殺した男を殺したぞ」とニッコリ。
すると「ごめんね」とヘンリーはモーガンの肩に手を置きますが、「あやまるんじゃない」とモーガン。そもそもヘンリー、なんであやまったんだろう?
しかし、さすがにリックも後味が悪かったのか、ヒルトップに戻って着替えたあと、それまでひらけなかった息子の手紙をとうとう読み始めるのでした…。
というシーンで終わり。
<トーキング・デッド>
ゲストはジェイディス役、ジャレッド役の俳優さんたち。
いつも観客のひとりがゲストに質問するコーナーがあるんですが、この回はなんとエゼキエル役の俳優さんが質問してました!(≧∇≦)ブハハハ!
質問のあとホストのクリス・ハードウィックの席に座っちゃったのも笑えました。
ジャレッド役の俳優さん(Joshua Mikel)、なんと4/3、つまり14話の放映2日後の『ブラック・ライトニング』に出てました。撮影地が両方ともアトランタだから都合がよかったのかな?とにかく、TWDでジャレッドが死んだばかりだったのでちょっと笑いました。
エグゼクティブプロデューサーによれば「捕虜たちを殺したことがリックにカールの手紙を読ませた。暴力に暴力で返すことでは満足できないと悟り、カールに導きを求める」んだそう。
なんかちょっぴり情けなくないですかね…。
父親なのに、息子に助けを求めるのかーい。って。
カールのリックへの手紙、なんて書いてあったのかなあ。
てかまだ読んでなかったのかい!ってことにビックリしましたが。
Posted on Friday, April 6, 2018
シーズン8・第15話に続く
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あくまで臆測なんですけど、
返信削除モーガンがああいうことを言う幻影を見るのは、自責の念からじゃないでしょうかね~
彼はゾンビになった奥さんにとどめをさせなかったせいで息子を亡くし、
精神をおかしくした過去があるので、
正常な精神を保つために自分を責める気持ちをおさえていたのが、“You know ~”と幻影に言わしめる形になったんだと思うんですよ。
で結局、今回の件は自分の手でジャレッドを倒しヘンリーが無事だったことで、ヘンリーを救ったキャロル同様、過去の傷の癒しにいくらかなったんじゃないかなあと終わり近くの泣くシーンを観て思いましたね~
残りの話数を考えると、TWDでモーガンに焦点をあてた回は今回がラストでしょうね。
チョココさんは今エピの評価が高いんですが、
僕は最終局面に向けた緊張感を高めるような展開を期待していたので、ちょっとわき道にそれた印象を受けたんですが、でも興味深いエピソードでしたね~
じゃとむさん、いつもコメント感謝です!
削除そうですね、モーガンの幻覚は自責の念の現れじゃないかと思います。
もしかしたら「あんたが殺すはずじゃなかったのか」という意味なのかなあ…とか。たとえばモーガンが殺せなかったからヘンリーに手を汚させてしまった、とか?適当な推測ですが。
泣くシーン、ありましたね〜〜。
ほんと、けっきょくTWDで死ぬわけじゃないことがハッキリした今、いつ彼がグループを抜けてもおかしくないような気もします。
あ、私はこのエピソードの評価をとくに高くしてるわけではないんですよ。キャロルのシーンだけ高評価(笑)。ほかは不満炸裂です(苦笑)。
とくにニーガンのシーンは…!ぶうぶう。です。
でもサイモンをとっちめてくれるかもと思うとちょっぴり期待。
ちなみに、最終話のネタバレを耳にしてしまったのですが、それはさすがに書いたらあかんかなあとか悶々としてます。まあ時間もないし書かないかも。