2020年2月16日日曜日

『パラサイト』感想と、笠井さんのブログ

アカデミー賞で快挙を遂げた韓国映画『パラサイト』、ちらりとだけ感想書いてましたが(こちら)笠井さんのブログを今読んでものすごく共感した部分があったので、シェアがてら改めて私の思ったことを書きます。

※後半、ネタバレあります。ご注意。




●笠井さんのブログ記事:
ネタバレと、パラサイトと…(笠井的映画紹介⑮)(アメブロ)
※記事内に『パラサイト』以外の、古い映画のネタバレに触れられています。どんなに昔の映画でも、ネタバレは一切、目にしたくない人はご注意。

笠井さんのブログって、とっても読みやすくて好きです。
今回はとくに、『ディープ・ブルー』のCMの話のあたり、めちゃくちゃうなずいた私。

まさに同じ手口に引っかかって、あとで考えたらめっちゃネタバレなシーンを含むCMがなければ行かなかった映画があるのです。

もしかして以前どこかで書いたことあるかもしれないけど、それは『アルマゲドン』。

観る気なかったのに、CMで親子の感動シーンを見て、「感動ストーリー?」と思わせてくれたがため、行っちゃったんですねえ。

映画そのものはつまらないわけではなかったけど、いちばんいいシーン、クライマックスのあのシーンがCMですでにネタバレされてしまっていたせいで、感動できなかったよ!!!ハラハラもしなかったよ!!!わかってるんだもん、どうなるか。(怒)

そんなわけで、「これは観る!」と決めた映画だと、予告編すら避けることにしてるんです。映画館で流される予告編は、公開がものすごく先の作品であれば「その頃には忘れてるかな」と観る場合もありますが、基本的になるべく目にしないようにしています。

前置きが長くなりましたが、『パラサイト』について。

笠井さんに激しく共感したのは、クライマックスの感想:

“実は私もクライマックスが引っかかっていて、「パラサイト」は満点ではありません。”

    ↑  これ。↑
(一文ですが、断りなく引用してしまいました。問題あれば削除します)


以前ちらっと書いたように↓ラストが少し残念だったんですよね。
アカデミー賞 作品賞候補の映画5本プラスα

「残念」というか、好みでない部分はラスト以外にもあるのですが、それは私が暴力シーンを観たくないからであって、お話の流れを悪くしているわけではありません。

*以下、詳細は書きませんがネタバレになる記載を含みます*

笠井さんの「引っかかり」が私の感じたものと同じかどうかわかりませんが、私の場合は、いちばんのクライマックスシーン(暴力描写あり)はともかく、そのあとの流れが冗長に感じてしまったのが残念でした。


そのクライマックスシーン、お父ちゃんがぷちっとキレてしまう瞬間の描写(暴力行為に至る直前の)にはグッときましたが。

その一瞬の表情だけで、お父ちゃん(ソン・ガンホ)に助演男優賞あげたかった、ゴールデングローブでもアカデミーでも、なんでもいいから。


なお、この作品、基本的にはコメディです。
お父ちゃんがキレるまでは。
暴力シーンがあっても、なんかコミカルだし(私は途中、目をそらす場面も)。

笑えるシーンを書いてしまうとおもしろくないのであえて書きませんが、かーなーり、笑わせていただきました。キャストがとにかく最高です。未見の方にはおすすめできます。


キャストについて、つい最近知って仰天したんですが(*)、息子役(主役?)のチェ・ウシクってば、子どものときバンクーバー近郊に家族で移住して、大学の途中までこちらにいたんですね!

だいぶ前のインタビュー映像で「韓国語のほうが得意」と(流暢な英語で)言ってましたが、サイモンフレイザー大学を中退して以来ずっと韓国にいるなら今もそうなんだろうね…。だからなのか?アカデミー賞授賞式でもスピーチする気配まったくなかったよね。大物に囲まれて話す機会なかったのかも。

*私はつい最近知ったけど、『パラサイト』の公式サイトのプロフィールにもしっかり書いてあった(笑)。



最後に、こちら北米で観た者としての余談。

「韓国語」の映画を「カナダで」見ようと思うと、まったく知らない言語を聞きながら「英語」の字幕を追わなければいけないのが少ししんどかった。

英語字幕はふだんドラマを観るときもつねに出してますけど(Netflixなんかで日本のドラマや映画を観るときも出して、どんなふうに翻訳されてるのかチェックしてしまう)、「英語を聞きながら」と「知らない言語を聞きながら」は、疲れかたが全然ちがいますね。

『パラサイト』は会話のテンポが速い映画ではないのでまだついていけるけど、『Veep』なみにまくしたてる話だったらムリかも(笑)。


さらなる余談。

今じつは、「余談」という単語が思いつけず、最初「雑談」と書いて「なんかちがう…」と感じ、「余分な話ってなんて言うのかな」とググろうとした時点で「あ、余談だ」と思い出したという…。ブログをサボりまくってると、だんだん語彙がヤバくなっていくのを切実に感じます(←今「切実」が出てこなくて「如実」と書いてたし)。まずい。


2020年2月16日(日)
三連休中日♪明日もお休み\(^o^)/

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2 件のコメント:

  1. 以前カイルがTrain to Busanを借りてきて、韓国映画を見たことなかったので、面白いの~?と聞いたらレート高いから面白いと思うというので、見てみたら意外に面白かった。この映画は、タイトルからして怖い映画かと思っていたけどコメディなんですね。楽しみです

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    1. Takakoさん、コメントありがとうございます!
      そうですね、ちょっと怖い部分もあるけど、ホラーではないです!
      私はかなり笑いました。
      韓国映画って、その昔、コメディなのに最後泣かせるとか、お涙ちょうだいパターンが多くて、しばらく見なくなってましたが、これをきっかけにまた興味わいてきました。Train to Busan初めて聞きました。機会あったら見てみたいです。

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