2022年11月8日火曜日

グレイズ・アナトミー シーズン19 第5話 州をまたぐと変わる法律って…

グレイズ・アナトミー

●シーズン19●

第5話 "When I Get to the Border(邦題: 失意の先に)"

放映日: 2022年11月3日

シーズン19・第4話の続き


ジャクソン役のジェシー・ウィリアムズが監督。内容が内容なだけに、女性が監督してるかなと思ったらジェシーでした。ジャクソンも登場します。

今回、かなりシリアスで重い内容を含むお話なのもあって、時間かかってしまいました。


予告↓


Grey's Anatomy 19x05 Promo "When I Get To The Border" ft. Jesse Williams (c) abc


以下、すでに多少ネタバレになるかもしれません。

*アメリカの妊娠中絶禁止にかかわるエピソードです*

アメリカのドラマや映画でたまに出てくる「Roe v. Wade(ロー対ウェード)」という言葉、今回のグレイズ・アナトミーでもアディソンが口にします。

●参考サイト↓

・日経の記事(表や図解があってわかりやすい):
 ロー対ウェード判決 中絶巡る米最高裁判断、49年ぶり覆る

・ウィキペディア:
 ロー対ウェイド事件


ようするに、アメリカでは妊娠中絶が「女性の権利」として1973年に認められたのですが、今年6月、50年近く経って連邦最高裁でくつがえされました。それにより、各州が中絶を禁止できるようになった、という話です。

なお、ニューヨークタイムズが「妊娠が禁止されている州」をアップデートしているページがあります。

Tracking the States Where Abortion Is Now Banned (New York Times)

これによると、2022年11月8日時点で、完全に禁止されている州は13、逆に完全に認められている州は15あります。

今回のお話でカギとなるのは、シアトルのあるワシントン州では妊娠中絶が合法、ワシントン州東部と隣接するアイダホ州では違法という点。

これらのポイントを頭のすみにおいて見るとわかりやすいかもしれません。





以下、ネタバレ全開の感想と簡単なあらすじ

*一回見ただけで書いてるのでまちがってる部分あるかも



< アディソンとベイリーの出張 >

ベイリー運転の病院のバンで、ワシントン州の東部にあるプルマンという街にあるクリニックまで、お手伝いのため出張するふたり。

おとなりのアイダホ州で妊娠中絶が違法になったため、州を越えてプルマンまでやってくる妊婦が急きょ増え、てんてこまいしているのです。

そんな中、アイダホ州モスコー(ワシントン州との州境にある街)の、子宮外妊娠のため外科的処置を必要としているスーザンという女性が助けを必要としていると聞いてふたりはお迎えに。ところが搬送中に突然スーザンは出血、ふたりの必死の救命措置もむなしく、そのまま亡くなってしまいました😨

このくだりは本当に本当に切なくて、かわいそうで、泣きました😢

NHK「クローズアップ現代」の記事に、まさに今回のグレイズに登場するような話があります:
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4700/
↑エリザベス・ウェラーさんの話、状況こそ違うものの、スーザンのケースにそっくり。

"母体にも危険が及ぶリスクがあるとして、主治医は手術の手続きを始めました。しかし、病院の許可が下りず、手術を受けられませんでした。破水から4日後。エリザベスさんの子宮は細菌に感染し、危険な状態に陥りました

この州の法律では「母体の命に関わるような緊急事態」に限って、例外的に中絶ができるとしています。なぜ、エリザベスさんのケースではすぐに対応できなかったのか。州の産婦人科医会の会長は、「何が例外に当たるのかあいまい」で医師が「罰せられるおそれ」があるためだと指摘します。"(太字、下線は私)


そもそも「危険な状態」「緊急事態」におちいるまで手術ができないなんて、あまりにバカげてませんか?😡 たとえば、盲腸が破裂するまで手術をしない、とかはあり得ないですよね?どうして妊娠にかぎってこうなるのか。「妊娠は病気じゃない」とか言い出したら怒るよマジで。母親は命がけなのに…母体にリスクがあるから手術の手続きを始めたのに…💢

アディソンも怒りまくっていましたが、最終的に、その怒りを原動力に、同じような境遇にある女性を助けたい、という話になり、シアトルに戻ったあと、ベイリーは『ステーション19』の「クライシス・ワン」で用意したのに使えなくなって倉庫で眠っている、車内でオペできるあの大きなバンを紹介するのでした。

あのバンをほんとにアディソンが使うことになれば、もう少し頻繁に登場するかもしれないですね。あるいは、このオペ車を使って活躍するアディソンのスピンオフドラマができたりして(笑)。


<完全にどうでもいい余談>

ベイリーひとりで運転したとしたら、そうとうタフですよ…

シアトル 〜 🚐 〜 プルマン 〜 🚐 〜 モスコー 〜 🚐 〜 シアトルと1日で往復したとしたら。


シアトルからモスコーは車でノンストップで5時間弱の距離なので、通常でも往復10時間はかかるわけです。プルマン→モスコーは事故による渋滞で救急車さえなかなか着けなかったくらいなので、最低1時間はひっかかっていたでしょう。

ちょっとシミュレーションしてみますと…(時間はすべて仮定の話)

朝6時にシアトルを出る
→11時ごろプルマンのクリニックに到着
→お手伝いを3時間
→2時にモスコーへ出発(20分)
→スーザンをひろってプルマンに戻る
(渋滞で1時間、その後もろもろの手続きを考えると最速で4時プルマン着)
→プルマン到着後すぐ出発→シアトル到着は早くて夜9時?

これは休憩も食事の時間も入れない計算なので、実際は朝5時に出てシアトルに戻ったのが夜10時とか11時とかじゃないかなあ(勝手に想像)。

ベイリーもアディソンもタフすぎる〜!見習わないと。

また、「州」に行く、という意味で今回のエピソードタイトルが「ボーダーに着いたら(When I Get to the Border)」なんでしょうかね。とにかくふたりともお疲れさまでした。


< メレディスとゾーラ、ボストンへ? >

ゾーラにふさわしい場所の可能性をあちこち探るメレディスは、今回ゾーラを連れてボストンへ。ボストンといえばキャサリンの財団があって、そこにはジャクソンとコラシックもいるわけで、当然ながら、彼らも再登場!

さっそくジャクソンに「アルツハイマーを治す研究をここでしないか」と持ちかけられていました。メレディスは子ども最優先なので、ゾーラ次第なのですが…

ゾーラもボストンを気に入ったので、「ボストンに引っ越し決定!」とはしゃいでました。


Meredith and Zola Talk Through a Big Decision - Grey's Anatomy (c) abc

えっ??ニックはどうなるの?というか他の家族は???他の子どもたちも相談なしに強制的にお引っ越し?(´▽`;)

これが一時的なお引越しなのか、それとも、このままメレディス一家はフェイドアウトしてグレアナは終わりなのか??どうなるのかめっちゃ不安なんですが😱

「シアトル近郊じゃないところ、だったら引っ越ししかなさそう??」と前回書いてましたけど、まさか本当に、こんなに早く実現するとは。

まあでも、メレディス役のエレン・ポンペオが今シーズンは「8話しか出演しない」というのは聞いていたので、自然な流れ??なのかも。

あさっての第6話を最後に3ヶ月のお休みに入りますし。

次回シアトルに戻って引っ越し準備をして、休み明けの7話で引っ越し先の様子をチラッと見せて、そのあとは出番なし、最後にちょろっと顔を出す感じかな…?

ググってみたら、こんなツイート見つけました。やはり最終回には出るそうです😊↓

しかしこのピンクのドレス可愛い😍

また、「出演」は8回のみだけどボイスオーバーはすると言ってるし、なんせエグゼクティブプロデューサーなので、グレアナを「去る」ことはなさそうです(ホッ!)。


< その他 >

・ルーカス、アミリアとの関係をなぜそこまで隠そうとするのか謎なんだけど。

・キャサリン、ガンが再発😨

・ジャクソン、アディソン、コラシックと懐かしいメンバーがそろって嬉しいんだけど、エイプリルは写真だけの登場でした。



2022年11月8日(火)午後4時すぎ

※ブロガーだとコメントしにくい方のために、アメブロにコメント用記事をもうけています。ここにコメントが残せない方は、よろしければそちらにどうぞ。
*シーズン19のコメント用アメブロ記事はこちら

*シーズン19のもくじも作りました!

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