2020年8月9日日曜日

キリング・イヴ/Killing Eve シーズン2 最終話(第8話)あらすじ&感想

いよいよシーズン2も最終話。
1シーズン8話しかないのであっというまです。


シーズン2・第7話の続き。


キリング・イヴ/Killing Eve 
シーズン2・第8話(5/26/2019放映)
"You're Mine"
邦題『あたしのものよ』


予告編↓

You're Mine | Killing Eve Season Finale Sunday May 26 | BBC America



以下、ネタバレ全開です。
今回はちょっと詳しく書きすぎたかなとビクビクしつつ…





アロンが隠していたビデオで殺人現場を見てしまうヴィラネルは、そのあとアロンの次の獲物(バイヤー)の写真を見せてもらい、"What a weird looking 'gentleman'(へんな顔した紳士ですこと)" と、「ジェントルマン」というセーフワード(これを言ったら助けてね、という秘密の暗号)を口にします。

それを隠しマイクを通して聞いていたイブはあせってジェスに連絡するため廊下に出ていたヒューゴに伝えようとしますが…

次の瞬間、廊下から銃声が!

突然ハードボイルドになったよ!!!

とは言え、このときはまだ「ヒューゴのいたずら?」という疑問もちらっとよぎったんですが…

イブは驚いてドアを閉め、ベッドの下に隠れますが、それでもまだ内心「えーまさか…ドアをガタガタ言わせてるのはヒューゴだったりして」なんて思ってました。

しかし、男がドアを壊して入って来て室内を探すようすに、「あーこれはほんとにヤバいやつでしょ!」とドキドキしてきました。

ベッドの下じゃ隠れ場所にならんだろうに!とビクビクしてると、男の携帯に電話かかってきて出てっちゃった。ホッ。

てかイブったら、すぐにベッドの下から這い出て廊下へ出ちゃったよ!
おぃおぃ、まだ男がいたらどうするんだ(→o←)

しかし男はすでにおらず、かわりにヒューゴが倒れてた!!!
銃声はヒューゴを撃った音だったのね😱
死んでなくてよかったけど。

ふつうはここで、警察か救急車に電話すると思うんですが…
(携帯がないってことはないよね?!ヒューゴが使ってた携帯もあるはずだし。ちなみにイタリアのシステムは知らないけど、カナダ・アメリカは警察も救急も同じ番号です

イブはなぜか、フロントへ助けを求めに行ってしまいます。

が、だれもおらずフロントの電話も通じず、しかたなくメモを書いてると、いかつい男が入って来て(ドキドキ!)あわててフロントのふりをするイブ。

…ドキドキの場面のはずが、なぜか予想を裏切ってコメディになりました🤣

男はなんの疑問も持たず「これこれこういう男を見なかったか」とたずねたあと、なんとイブを夕食に誘ったよ!😂「今夜時間があったらどう?」って。

なんか不器用に誘いつつニマニマする男の無粋っぷりが、なんかリッキー・ジャーベイスのシットコムの雰囲気でかわいいとまで思っちゃった🤣

イブが「いいよ」と適当にあしらうと、男は満足げに出て行くのでした(ぷっ)。

その後、フロントの奥にあった制服を身に着けメイドのふりをしてヴィラネルのいるホテルへ行くイブも笑える。ドアマンに韓国語をしゃべるとことか🤣

裏から入れと言われてもぐり込むことに成功したイブが、ヴィラネルたちのいる部屋をすぐ探し当ててしまうのもびっくりだけど、入り口にあったペーパーナイフをつかんでさっさか入って行っちゃう度胸にも驚き。よっぽどヴィラネルが心配だったのね。

ここからまた突然ハードボイルドに戻って怖い😱

アロンに「私のために働かないか」とオファーされて、即答で断るかと思いきや、その場でちょっと考えてみるヴィラネルは、「彼女を殺してほしい?」と聞くんです😱

アロンが「イエス」と嬉しそうに答えると…

やっぱり!

ヴィラネルが殺したのはアロンでした。(´▽`;)ふう

こうなることはなんとなく読めてしまったのでイブが殺される!というドキドキは少なかったけど、ヴィラネルの殺し方がいつも猟奇的で怖すぎるので目を背けてしまいましたよ。


しかしこのあと逃げる場面では、またまたコメディに戻るのでした。
ヴィラネルがイブのメイド姿をからかうとかね😂

負傷したヒューゴを放置してきちゃったし、とイブがホテルに戻ると…廊下で倒れてたはずのヒューゴはおらず、血痕もなく、部屋もきれいにクリーニングされていて荷物もないではないの!

呆然とするイブの前にキャロリンが現れるのでした。

ヴィラネルがアロンを殺してしまった、と聞いても動揺しないばかりか、ちょっと満足げ?なキャロリンは、「12人(The Twelve)」の刺客がアロンを殺したのよ、と言うので、イブはヴィラネルは「12人」の刺客じゃなくて私たちのために働いてるのよ!とビックリ。

もしや、アロンを殺すために私たちをローマに送ったの?と聞いても、キャロリンは「そんなわけはない。でも全部あなたの案でしょ」とすべてをイブのせいにしようとします。(→o←)

「アロン・ピールが売っていたデータは破滅的だったのよ。MI6にとってだけではなく。流血沙汰にならないわけはなかった」とサラリ言ってのけるキャロリン、やっぱり最初から彼には死んでほしかった、だからこそヴィラネルに依頼するという案に乗った、ってことなんでしょう。

憤慨するイブは「ケニーに全部バラすわよ」と脅しますが、「もう知ってるわよ。クリーンアップ計画に参加してるんだもの」だってΣ(゜□゜;)

これか、ケニーが前回言おうとしてたのは…!
「僕が入った新しいミッションは…」って言いかけてたもんね。



一方、逃走に使う車を探すヴィラネルも、彼女のために車を用意していたコンスタンティンに出くわして全てを知ります。

「車の中に金と銃がある。イブを置いて逃げろ。レイモンドはあんたがここにいるって知ってるぞ」と言われても本気にせず、「そんなわけない。知ってたらとっくにあたしを殺してるよ」と答えると、「おまえがピールを殺すまでは殺すなと頼まれたからだ」とコンスタンティン。

「なんの話?彼ら(MI6)は殺すなって言ってたし、あなたもそう言ったでしょ」

…ここでヴィラネルの頭に「そういうことか」とピンと来たのでしょう。
コンスタンティンは「わたしの案ではなかった」と悲しそう。

(コンスタンティンは最初から知ってたってことだね?)

つまりMI6も「12人」も、アロン・ピールに死んでほしかった。
キャロリンが「12人」に直接関わってるのかどうかわからないけど、影響力があるのは確かっぽい。

MI6(キャロリン)がアロンを抹殺しようと決めたとして、合法におおっぴらに殺人はできないのでヴィラネルを利用し、「12人」にも事情を話して「ヴィラネルがピールを殺すまでは彼女を殺すな」と頼んだ、ってことだもんね。

コンスタンティンとの会話でちょっと興味深い事実がうかがえるので書き出しておきます。

V「友だちだと思ってたのに」
K「友だちだよ。だけど家族じゃない」
V「キャロリンはあなたに家族をくれるってわけ?」
K「そうだ」
V「あたしより家族を選ぶの?」
K「そういうものだろ」
V「あたしにはわからないわ。家族はみんな死んじゃってるから
K「ほとんどは、な」
V「どういう意味?『ほとんどは』って」

ヴィラネルは家族はみんな死んでしまった、と思っているけど、全員が死んだわけではない、とコンスタンティンは知ってる、ってことですよね。なんで教えてあげないのかな?組織が教えるなと止めているってことなのか、それともとんでもないろくでなしで、知らない方がマシってことなのか…。

また、「イブを置いていけない」と言うヴィラネルにコンスタンティンが「イブの何がそんなに特別なんだ?」といぶかしがると、「あたしたち、同じなんだよね(We're the same.)」とヴィラネル。

「同じ」だと感じるってことは…

2人ともサイコパス?

ってことはないか。2人とも「退屈している」ってことだろうか。


コンスタンティンがあとでキャロリンから封筒を受け取っているシーンがちらりと映るので、そこに娘の居場所が書かれているのでしょう。彼にも大切な人がいるわけだから、責められないよね…。


コンスタンティンと別れ、イブの泊まっていたホテルに行くと…そこにはオノをかついだレイモンドが、やっぱりいた!コンスタンティンはほんとのことを言ってたらしい。そして彼がヴィラネルを逃がそうとしてたのも真実なんでしょう。

ヴィラネルがレイモンドとつかみあいの戦いを始めると、イブが出てきてレイモンドのオノをつかみ、かなりためらうものの、首をしめられて瀕死のヴィラネルを見ると意を決し…レイモンドの肩をグサリ!😱

ヴィラネルに「とどめを刺さないと追ってくるわよ」とうながされて何度もオノでぐさぐさ…(キモすぎて直視できず)。

とうとうイブ、ヴィラネルと同じ殺人者になっちゃったよ…。
(最初の一撃くらいだったら正当防衛だったかもね?)

呆然とするイブを連れて逃げるヴィラネル。

ここからの2人のやりとりがおもしろい(?)。

めっちゃ嬉しそうにこれからのプランを語るヴィラネルは、「あなたのめんどうを見てあげる」と、天使の笑顔なんだけど…

イブがヴィラネルの手の銃に気づいた瞬間から急展開。

銃があるなら、レイモンドと取っ組み合いなんかする必要ない、一発で殺せたよね。なんで銃を使わなかったの?と聞いても「あたしの出る幕ないと思ったから」なんて無意味な答えしか返ってこない。

私に殺してほしかったのね」と愕然とするイブに、「どんな気持ちか知ってほしかったから」って…ヴィラネル、認めちゃったね。

それまでぼーっとしていたイブが我に返ったかのように険しい表情で「家に帰る」と背を向けて来た道を戻ろうとすると、ヴィラネルは引き止めようとします。

「あなたはあたしを愛してるでしょ。あたしもあなたを愛してるし」Σ(゚∇゚*)!! 

しかしイブは「あなたには人を愛するってことがどういうことなのか、わかってない」とバッサリ。それに対するヴィラネルのセリフ「わかってる。あなたはあたしのものよ(You're mine)」が今回のエピソードタイトルでした。

ちがう、とイブはキッパリ。「あたしのものよ!」と叫んでも、イブは固い表情をくずしません。

そこであきらめたのか「あなたは特別だと思ってたのに」とぽつり言うヴィラネルがなんか少しだけかわいそうになってしまったり。

イブはちょっと間を置いて「がっかりさせて悪いわね」と言い残し去るんですが、イブの中でもちょっと葛藤があったからこその「間」だったのかなあ。

しかし無情にも、そのイブの後ろ姿をヴィラネルはためらいもなく撃って😱冷たい表情で去って行きます。

ここで終わり!😱

以上の2人のやりとりは、この映像で見られます↓


Must See Moment: Killing Eve | Stream Killing Eve Now | BBC America

ほんとにこれ↑で終わっちゃうんです、シーズンフィナーレが。

ええええええ??????ですよ。

死んでるわけないだろうとは思ったけど。

てか、今ごろになって気づいたんだけど、シーズン1はイブがヴィラネルを刺すところで終わるんですよね(記事はこちら)。シーズン2は逆にヴィラネルがイブを撃って終わり。

シーズン3ははたして、どういう終わり方なんだろう(まだ見てない)。


シーズン3第1話に続く。

2020年8月9日(日)午後5時
感染者が増えてきた日本のニュースでお盆の帰省のようすを見ましたが、やっぱり帰る人はいるんだね…私も帰りたい(;_;) ちなみにここカナダ・BC州も先週は増加傾向にあり、金曜は久しぶりに50人をこえて領事館から注意喚起のメールが来ました…。

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