Grey's Anatomy
S14E10 "Personal Jesus"
Air date: January 25, 2018
画像は Facebook より
ひょえ〜Σ(゚∇゚*)!! なところで終わってた9話のクリフハンガー?が、あっさり解決されてやや拍子抜けな反面、また別の問題が…なエピソードでした。
今回かなり、現実に起こっている社会問題や、信仰についてふれる話などがあって、そういう意味では重めです。
以下、ネタバレ全開の簡単なあらすじと感想。
※一回見ただけで書いてるので間違いや勘違いあるかも
前回は「ひき逃げ事件」の被害者として治療を受けるポールを見たメレディスが、アレックスとジョーのしわざだと信じ込む場面で終わってましたが、、、
ジョーがポールの婚約者ジェニーに渡した電話番号を持っていたためにジョーに連絡がいっただけで、彼らは何もしてない、とすぐに判明(それでもメレディスはアレックスたちがやったと思い続けるけど)。
ジョーたちも警察と話すジェニーを見て「ジェニーがやった?」と思い込みます。
メレディスが「カナダに逃げろ」と言うのが笑える(≧∇≦)ブハハハ!
しかし、これもまた完全なる思い違いで、犯人はただの酔っ払いでした。
ポールの婚約者ジェニーは、やはり虐待されていたことをジョーに打ち明け、別れる決意をして、ジョー(とメレディス)といっしょに病室に行きます。
別れを告げ、きっぱり「次にあなたと話すのは証言台からよ」と、訴える意思を明かすと、ポールは本性丸出し、敵意むき出しの暴言でジェニーを脅します。
「おれは有名な医師なんだ。訴えたってだれもおまえの言うことなんか信じない。おまえがキャリアを失うだけだ」
このセリフを聞いて、この一連の事件のタイムリーさにビックリしました。
10話の放映日の前日、1月24日(水)、著名な医師であるがゆえにこれまで20年にわたり、150人以上の少女(体操選手)に虐待行為をくり返してきた Larry Nassar(ラリー・ナサール)に対する判決がくだされたばかりなのです。
CNNのページ↓にある被害者の女性の証言や、その他のニュース記事を読むと、まさにポールのセリフのとおり、少女たちが体操連盟などに訴えても耳を貸す人はおらず、むしろ「黙っていた方がいい」と沈黙をすすめられることもあった様子がわかります。
Larry Nassar sentenced to up to 175 years in prison for decades of sexual abuse
Read Rachael Denhollander's full victim impact statement about Larry Nassar
時間はかかったものの、ナサールが175年もの懲役を言い渡されたように、ポールとの戦いがこれから始まるだろうと覚悟した矢先、なんとポールは立ち上がろうとしたはずみでベッド枠に頭を打ちつけて転倒し、結果的に脳死…。Σ(゚∇゚*)!!
その時点でまだ法律上の配偶者である自分が「生命維持装置をはずすかどうか」決める立場にあると知った瞬間、ジョーはヒステリックに笑いますが、もちろんはずすよね、そりゃ。
ただ単にはずすだけでなく、臓器提供を決意するジョー、さすが医師?
(ポール、いくら非道なヤツとは言え、ほかに家族はいないの?という疑問がちらっとよぎりましたけど…まあこれはドラマだから…むにゃむにゃ(^^;)
「神はどこにいる?」
ポールとジョーの再会に引き続き、また驚きの再会シーンが今回ありました。
産気づいて運ばれてきた妊婦さんが、エイプリルの元婚約者マシュー(シーズン10で結婚式をすっぽかしてジャクソンと逃げ、壇上に置き去りにしてきた、あの彼)の奥さんだったと判明!
まさかマシューがこのタイミングでまた出てくるとは思わなかったけど(なんと4年ぶり!)、今も変わらずパラメディック(救急隊員)なんだから、今までハチ合わせなかったほうが不自然なのかも。
しかし、ぶじに女児を出産するものの、奥さんは亡くなってしまいます…。
マシュー、かわいそすぎる(;_;)
また、家のカギを忘れて窓から入ろうとしたのを泥棒とまちがわれ、警官に撃たれて運び込まれる12歳の少年にも悲劇が。
このあと、手術の甲斐なく男の子は亡くなり、そのあとポールが亡くなったことも知ったエイプリルは、3つの死に打ちひしがれます。
旧約聖書の『ヨブ記』(すべてを失っても神を信じ続ける男ヨブの話。さまざまな苦難を受ける人として有名)を思い出し、神に疑問を投げかけるエイプリル。
このあたりのエイプリルの葛藤、すごくわかる…!
「世界が不公平や残酷さで苦しむ中、神はどこにいるのか」
よく耳にする質問です。言いかえれば「神がいるなら、なぜ世界は貧困や苦難で満ちあふれているの?」という類いの疑問ですよね。
ラスト、バーで隣に座ったインターン(?)といっしょにシャワー浴びながら「神は今、どこにいるの?」と(心の中で)問いかけるエイプリル。
いつものエイプリルなら、流れでこうなってしまったとしても、直前になってハタと気づいて「やっぱりダメ!」って言いそうだけど、このエイプリルってば目がすわっちゃってて、自暴自棄になってるっぽいし、このままやっちゃう…?!
めちゃくちゃエイプリルらしくないし、ぜったいあとで激しく後悔すること間違いなし。
ちなみに、エイプリルを演じるサラ・ドリューという女優さん自身もクリスチャンで、ツイッターでこのエピソードについてファンとやり取りしています。
I get it. It’s hard not to question ones faith when we look around at the world and see the injustice and suffering. But I believe that God is good- and is with us in the suffering and is present in our pain to carry us in it and through it. https://t.co/6E0XGdMBGY— Sarah Drew (@sarahdrew) January 26, 2018
その他もろもろ
- 肌が黒いからという理由でよく確認もせずに12歳の男の子を撃った警官たちに強い不快感と不信感を表すジャクソンとエイプリル。ミランダとベンも息子タックに「何があっても走るな」など、警官に職務質問されたときの心得を伝授します。
その様子を見ながら「黒人としてアメリカという銃社会で生活するには、こんなに覚悟がいるなんて…」と改めて驚きました。シアトルって、NYほどではないだろうけどマイノリティも多く住む「人種のるつぼ」的な街だし、正直言ってそこまで人種差別を感じる地域ではないと思ってましたが、それでも黒人として生きるのは違うんでしょうか… - アジア系のクリスチャンの青年が、自慰行為の誘惑に勝てず、腕を切断しようとして運ばれてきて、エイプリルと聖書に関する討論をします。
青年が「聖書にこう書いてある」と言うとエイプリルがいちいち「それはそういう意味じゃない。文字通り解釈しちゃだめよ」と答えるのですが、青年は「文字通り解釈すべき部分とそうでない部分をどうやって分ければいいんだ」と、いらだちながらもっともな疑問を投げつけます。
→私も聖書を読み始めたころ同じような疑問を持ったので興味深かった。このアジア系青年、また出番あるかなあ?(てか、いつも思うんだけど、シアトルのはずなのにアジア系が少なすぎて黒人の割合が大きすぎる!これについては別途書きます→1/28書きました:グレイズ・アナトミー、人種の割合の不思議) - コンテストに関する雑事を押しつけられたのは、自分もコンテストに応募したいからだと気づいたエイプリル、リチャードに断ろうとするものの、すでにとき遅し。結局エイプリル、事務的な処理や仕切ることが好きだから、やるんだろうねえ(笑)。
次回予告はまた、エイプリルの信仰の危機なんてどっかに吹っ飛びそうな事件がありそうでビクビクしてます。
シーズン14第11話に続く
Posted on Friday, January 26, 2018
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