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Great Expectations | Throwback Trailer | 25th Anniversary
1998年公開作品。
このGreat Expectations(邦題:大いなる遺産)の、ディケンズによる原作は
20年前、ESLのリーディングのクラスで読まされた本でした。
課題として少しずつ読んで行って、学期末に映画をみんなで観たのですが
そのときはもちろん、この98年度版ではなく、ふるーーい白黒映画。
あんまりおもしろいとは思わなかったし、暗い話だなぁっていう印象しかなかったですが
とりあえず私が初めて英語で読み通した本なので、ある意味特別でした。
そんなわけで、9年前にこのリメイク版が出たとき、興味はあったものの
当時はグウィネス・パルトローが特に好きではなく、しかも舞台設定が現代。
96年度公開の『ロミオ&ジュリエット』現代版がかなりひどかったこともあり
二の足を踏むことになり、今まで観たことがなかったのです。
しかし"Proof"を観た後、やっぱりグウィネスの出演作をもっと観たくなり
ほんとは他の映画が観たかったんだけど、これ以外は全部ビデオしかなかったので
(今もデッキが壊れたまま…)しかたなく(笑)これにしたのでした。
が、意外にも、これはなかなかおもしろかったです。
グウィネスがあまり出てないのと、薄っぺらなキャラってところが
ちょっと不満ですが。。。
この映画は、ロバート・デ・ニーロとクリス・クーパーで成功してますね!!!
ちょろっとしか出てないけどふたりともすごい存在感。
ふたりとももともと好きな俳優さん(演技うまい!!!)なんだけど
出てるって知らないで借りたので嬉しかったです☆
〔以下、ネタバレあり〕
とっても印象に残ったのが、クリス・クーパー演じるジョーが
イーサン・ホーク演じるフィンの個展でちょっとした騒ぎを起こしてしまい
気配を察して去っていくシーン。
なんだか、すっごーーーく切なくなって、ウルウルしちゃいました。
フィンのバカーーーって思いました。
血のつながりもなく、自分を捨てた彼女の弟っていうだけで
育ててくれたジョーに対して、ひどい仕打ちじゃないの。。って。
あと、まさかこの映画で泣くとは思ってなかったのですが
最後の方で、ロバート・デ・ニーロ演じるアーサーとフィンが再会したところで
泣いてしまいました。
私、原作読んだはずなのに、フィンを援助してくれていたのが
実はアーサーだった、ということを全く忘れていたので
それがわかったときに泣けてしまったのです。
彼が持っていた小さなかばんに、フィンが10歳のときに描いた
小さなスケッチブック(というよりメモ帳みたいな大きさ)が入っていて
それをアーサーが「フィンには才能がある」と言いながら、
あたかも自分の息子が描いたもののようにいとしそうに見ているところとか。
「自分は悪いことばかりやってきたけれど、たったひとつ、よいことをした」
と、自分に言い聞かせるように言いながら、死んでいった彼。
あぁあぁ。。。。
少し『ひつじが丘』を思い出しました。
自分の弱さ、悪さを知っている人間こそ、純粋な部分があるのかなぁ
って思いました。
自分は正しい、強い、と思って、弱さに対してあわれみや同情のないひとは
冷たく傲慢なのかもしれない。。
2007年7月16日 に別ブログに投稿したものを2025年8月5日(火)転載。当時は貼っていなかった予告編を貼ってます。
なお、今調べたところ、ESLで見た古い白黒映画は1946年のイギリス映画ですね。アマゾンプライムビデオでレンタルできます→大いなる遺産(字幕版)
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